2009年の缶コーヒーを回顧する
今年も恒例の『缶コーヒーレビュー』を執筆させていただきます。例のごとく、
読者のご感想を参考にさせていただきながら執筆させていただきました。投稿していただいた皆さま、どうもありがとうございました。
昨年予測検証…PB商品の波が大手メーカーにも
昨年の予測で『プライベートブランド(PB)商品の増加』を書きました。PB商品といいますと、中小メーカーや委託専業メーカーが製造するものというイメージがありましたが、岐阜が本拠地のスーパー『バロー』のオリジナル缶コーヒーや昨年紹介したセーブオンの『珈琲館』の製造者はUCC上島珈琲になっておりました。
また、コカ・コーラのジョージアについては、企業・学校内自販機専用の低価格商品、『G』シリーズが登場しております。次項でも述べますが、大手メーカーといえども、『価格が勝負』の時代に入っていると言えましょう。
総論…デフレ・120円でも高級商品?
『高級-低価格』『超甘い-ブラック』の二極分化は数年前からの傾向ですが、大手メーカーは高級感を前面に押し出している傾向が強かったです。
たとえばコカ・コーラ・ジョージア『贅沢エスプレッソ』、サントリー・ボス『ファーストクラス』、ポッカ『アロマックス』など。
量販店や100円均一ショップに行けば、100円で2本買えてしまう時代ですから、自販機やコンビニで120円を出してもらうには、それなりのステイタスやクオリティが必要なのでしょう(といっても、シーズンが終われば量販店で叩き売りされますが)。ここから考えると、スターバックス・ダブルショットは140gで170円ですから、『超高級缶コーヒー』ですね。
味について課題の多かった糖質ゼロコーヒーですが、アサヒ飲料『ワンダ ゼロマックス』『ファイア カフェゼロ』など、甘さの違和感が低減されてきたのではないでしょうか。今年は砂糖入りと遜色ない味に仕上がるのではないかと思います。