0.001%くらい絡んでいるのかな?
間もなく、映画『20世紀少年<最終章>ぼくらの旗』が公開になります。この映画は、1997年のコンビニエンスストアが物語の上で非常に大きなポイントとなっています。実は2007年の秋に、映画の美術関係の会社の方から、「映画で1997年のコンビニのセットを作るのだが、飲料の資料はどこを探せばよいか」というメールをいただいたことがあります。連絡先をみると『堤組』とありました。きっとこれは映画監督の堤幸彦さんのことだろうと思い、ググってみたら出てきたのが『20世紀少年』。ストーリーを確認すると、届いた質問はまさに核心を突いていたわけです。
そこで今回は、このコンビニに何が入っていたかを確認してみたいと思います。
キングマートだから王様?さて、主人公のケンヂ(唐沢寿明さん)が経営するコンビニは、若原町3丁目にある『キングマート』。入口上の看板やノボリには『直訳ロック』で一世を風靡した『王様』さんの顔があります。どのコンビニをモデルにしたということは無いと思うのですが、ユニフォームはローソン、看板はデイリーヤマザキっぽいですね。また、当時はまだ酒類販売の免許の規制がありました。もともと酒屋だったという設定なので、普通にビールやウィスキーが陳列されています。
ソフトドリンクの品ぞろえですが、ペットボトルについては、JT『りんごの天然水』と『桃の天然水』、サントリー『C.C.レモン』『烏龍茶』、大塚『クリスタルガイザー』、コカ・コーラが見えます。ワンウェイ瓶はサントリー『ビックル』、大塚『オロナミンC』『ファイブミニ』がありました。新潟名産『ヤスダヨーグルト』がなぜかチルド品の冷蔵ショーケースにありますが、美術担当の方が新潟出身だったので入っていたのでしょうか。
缶入りのソフトドリンクでは、森永製菓の甘酒、ダイドーブレンドコーヒー、ポッカコーヒーが見えました。これらについては、現在もパッケージがあまり変わらないので、今回は割愛させていただき、現在では見ることのできないパッケージを以下のセクションで紹介いたします。ジョージア(コカ・コーラ)
ジョージアはオリジナルとモカキリマンジャロ。缶ウォーマーと冷蔵庫に入っていました。ところが、このシリーズ(シグネチャー)でオリジナルとモカキリマンジャロが発売されたのは1998年の春ではないかと思うのですが。
1997年だと、こちらのデザイン(1995年からのデザイン)になるはずです。
ボス(サントリー)
次はサントリーの『ボス』です。スーパーブレンドはあまりデザインが変わっていないので、あまり懐かしさは感じないのではないでしょうか。
こちらの250ロング缶はボスシリーズでは見かけなくなりましたね。
ワンダ(アサヒ飲料)『朝専用』になる前のワンダです。これは1997年発売なので、年代的にはドンピシャですね。
『ブルーマウンテンブレンドEX』は内容量が少なめになっています。まだブルマンが高嶺の花だった時代ですね。