2008年の缶コーヒーを回顧する
今年で6回目の『缶コーヒーレビュー』となりました。例のごとく、
読者のご感想を参考にさせていただきながら執筆させていただきました。投稿していただいた皆さま、どうもありがとうございました。
昨年予測検証…マーケット縮小は否めず
昨年の予測検証で『2007年問題による熟練労働力の減少という問題は缶コーヒーの販売にも大きな影響を与えるのでは』と書きました。それは出まかせでありましたが、マーケットは実際縮小傾向であったと思います。定番商品となる新製品も無かったと思います。また、ビールメーカーとコカ・コーラの対決という図式も変化がありませんでした。それ以外の会社で気を吐いたのはJTくらいだったと思います。コンビニに行っても、あまりワクワク感が無かったのは、そのせいでしょうか。
総論…Black & Zeroの一年でした
2008年の缶コーヒーは、2007年同様、無糖ブラックコーヒーが多数発売されました。190g缶だけでなく、容量の大きいボトル缶が多かったと思います。スイーツ系缶コーヒーとの両極化も相変わらずですが、数量的にブラックコーヒーのほうがコンビニでの存在感は大きかったと思います。
また、糖質ゼロ缶コーヒーも増加いたしました。昨今のダイエットに対するニーズは、私が思っているよりも多いのでしょうか。ただ、味については、過去に販売されたローカロリーコーラよりは改善されていますが、砂糖使用の品とはまだ差があることは確かです。いま一歩の改善を期待したいと思います。
![ネスカフェ 匠 ゼロカフェ]()
![サッポロ飲料 生粋 零仕立て]()
![伊藤園 W おいしいダイエット]()
味覚…フレーバードコーヒーの試み
味で特筆すべきはキリンファイアの『ジ・アロマ』と『メンソール』でしょうか。お酒のフレーバーというと、以前、アイリッシュコーヒー味の缶コーヒーがありましたが、お酒とコーヒーはなかなかマッチします。メンソールの方はどうだったのでしょうか。発売後少し経ったら、特売品にたくさん出ていましたが…。2009年もキリンは何かやってくれる気がします。
ジョージアの『塩キャラメルコーヒー』もありそうで出ていなかった味でした。おしるこの隠し味のように入っている塩が、キャラメルの甘さをより引き立てています。