コンビニグルメ/ソフトドリンク

缶コーヒーレビュー2006(2ページ目)

毎年恒例の缶コーヒーレビュー、2006年版です。皆様からいただいたご感想を参考にし、味・容器・宣伝・懸賞の特徴や傾向など、多角的な考察を行います。これが2006年の缶コーヒーです!

久須美 雅士

執筆者:久須美 雅士

コンビニグルメガイド

味覚…『格差社会』の始まりか?

今年の缶コーヒーは『濃く甘く』か『ブラック無糖』の両極端だった気がします。特にUCCとJTは多数のブラック無糖コーヒーを販売しました。このブラック無糖コーヒーブームは1992年カネボウフーズ『ベルミー・カフェエクリュ』に始まるブームの再燃かと考えましたが、前述の『棲み分け』の結果、UCCもJTも得意分野に収まったと考えたほうがよいのでしょうか。また、そろそろ甘さに飽きてきたこと、景気が良くなって仕事が忙しくなったため、のんびり甘いコーヒーを味わうよりも、気持ちを引き締めるために無糖コーヒーを飲みたい人も増えてきたのでしょうか。
ブラック・無糖 ヴィンテージコロンビア100%ブラック・無糖 マンデリンハリマオウ100%ブラック・無糖 ジェヌイン・アンティグア100%

容器とパッケージ・・・容器のバリエーションは少なく

無印良品キャラメルマキアート
東洋製罐製の190g広口ボトル缶『TEC200』を採用した新製品が皆無だったというのは驚きでした。唯一採用したのが無印良品のキャラメルマキアートくらいで、大手メーカーの新製品でこのボトル缶を採用したものは皆無だったと思います。『缶コーヒーレビュー2004』にて、『コストが高いためプレミアム品に採用されることが多い』と書きましたが、コストの問題が大きかったのでしょうか。
パッケージで特筆すべきはキリンファイア『挽きたて工房』でしょうか。よーく見ると文字の位置が違っており、1商品につき各3パターンあります。ニュースリリースによると、『出来たて出荷をイメージさせる、缶の素材を生かした手作り感あふれるデザインに仕上げました。むき出しの缶にラベルを貼っただけのシンプルなデザインにより、より品質を訴求していきます』とのことです。あまりにも違いが微妙すぎて困っておりますが。
ファイア 挽きたて工房ファイア 挽きたて工房ファイア 挽きたて工房

味と製法…コーヒーも鮮度が大事

これはキリンファイア『挽きたて工房』が今年の一番でしょう。製造工場でコーヒー豆を粉砕後、24時間以内に抽出するという、JT『ルーツライブアロマ』がとっているph値調整に比べるとストレートな手法をとっています。コーヒー豆は焙煎直後から豆の酸化が始まりますので、喫茶店やコーヒー豆販売店などコーヒー豆を扱うところでは、豆の酸化は一番気を使う部分であります。
ファイア 挽きたて工房ファイア 挽きたて工房ファイア 挽きたて工房

懸賞…地デジ対応品もありましたが

2006年も『おまけ』の1年でした。どうしてもゲットしたいという懸賞が少なかったのは2005年同様です。『ジョージアナンバーチャレンジ』が復活したのはうれしかったですが、組み合わせ数が以前のものよりはるかに多くなり、必ずゲットできる物ではなくなりました。また、ワンセグテレビの画面サイズ、ポスターだと5インチくらいに見えるのですが、実は3.5インチで、画面に見えるところ全部が画面ではなかったのです。おまけに当初ネットオークションでは5万円くらいしましたが、5万円出すと東芝の録画機能付き携帯ワンセグテレビ『Gigabeat』が買えてしまったんですよね。(ちなみに、ジョージアのワンセグテレビも東芝製でした)
ジョージア懸賞告知缶ジョージア懸賞告知缶

宣伝…シンジラレナ~イ!

まずはダイドー『D-1』。北海道日本ハムSHINJO選手をCMキャラクターに起用し、前代未聞の『引退記念缶』まで出してしまいました。もう一つ面白かったのがサントリー『ボス』ですね。トミー・リー・ジョーンズが『宇宙人ジョーンズ』として地球の調査を行っているわけですが、ボスは『働く男の相棒コーヒー』というキャッチフレーズなので、何かしら仕事(アルバイト)をしています。
ダイドーD-1サントリーボスレインボーマウンテンブレンド
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