お口の恋人から千葉の恋人へ
2005年10月17日、福岡のヤフードームにて、千葉ロッテマリーンズはプレーオフで福岡ソフトバンクホークスを破り、1974年以来31年ぶりのリーグ優勝を遂げました。1974年当時は『ロッテオリオンズ』で金田正一さんが監督でしたね。サードベースコーチボックスに陣取り、『カネやんダンス』なるパフォーマンスを披露していました。優勝の2年後、修学旅行で後楽園球場にてプロ野球観覧(ロッテ対日本ハム)をした時も、金田監督はちゃんとサードベースコーチボックスにいらっしゃいました。(日本ハムの大沢啓二監督もいらっしゃいました)
1974年の優勝時、ロッテ商事から得意先に優勝記念品が配布されまして、菓子問屋に勤めていた父親経由で記念品をいただくことができました。それは電気工具セットでして、半田ゴテ、ペンチ、ドライバーなどのセットでした。箱にも『ロッテ優勝記念』とありました。
当時中学生で、電気工作に夢中だった私にとって、この工具セットはとてもすばらしいプレゼントでありました。その義理もあり、今年はロッテを応援することにいたしました。(にわかファンだと言われそうですが)
1980年春にもロッテ商事の得意先招待で、新潟市営鳥屋野球場で行われたパリーグ公式戦(確かロッテ対近鉄)を観覧しました。その試合は張本勲選手の3000本安打まであと3本という日でして、その日もヒットを打ち、3000本安打まであと2本となりました。試合前には張本選手、当時の山内監督とバックネット前で記念写真を撮影、おみやげにロッテ選手のサイン入りボールまでいただきました。
優勝とは関係ありませんが… |
歴史は自ら積み重ねるもの
今年5月10日に発行した当ガイドサイトのメールマガジンにも書いたことなのですが、一度千葉ロッテマリーンズの公式サイトにある球団史をご覧になってみてください。1949年の毎日オリオンズ結成以来の歴史がきちんと書いてあるんですね。親会社が変われば、それまでの歴史は割愛するのが普通だと思うのですが(西武ライオンズは球団買収以後からしか書かれていない)、『歴史は積み重ねて作っていくもの』というアメリカ的な思想が根底にあるのでしょう。バレンタイン監督にしてみれば、10年前の屈辱があったからこそ、また、それもしっかり記録されているので、今年の優勝がより貴重なものに感じられるのではないかと思います。この『歴史を大事にする』という考え方、それはロッテという企業自体が歴史を重視している会社だからできるのだと思います。クールミントガム、ガーナチョコレート、小梅、そしてCMソング『小さな瞳』。少しづつ変化していますが、発売当初のイメージを崩さずにリニューアルされています。『人間は思い出で生きている』と思うことがよくありますが、何年経っても基本デザインの変わらないパッケージが、お菓子を食べた思い出を現在に、そして未来にへと引き継いでいるのでしょうか。
ロッテ
千葉ロッテマリーンズ公式サイト