ところで、クノールとはどういうブランドなのでしょうか。実はクノールというのはドイツにあった会社だったんです。カール・ハインリッヒ・クノールが1835年に興した会社です。1873年に乾燥スープを発売したそうですが、日本で1873年というのは何と明治6年!つまり、乾燥スープの会社としては超老舗なわけです。その後、クノール社は1958年にアメリカのCPC(Corn Products Company)社に買収されました。1998年にはベストフーズ社に社名を変更、現在は世界的な食品・油脂会社であるユニリーバ配下のユニリーバ・ベストフーズ社という会社になっております。
日本においては、1963年に味の素とCPC社の合弁で日本食品工業(後のクノール食品)を設立、翌年の1964年に『クノールスープ』、1965年に『クノールコンソメ』を発売いたしました。そして前述の通り1973年に『クノールカップスープ』(これは粉末スープをマグカップなどに入れてからお湯を注ぐスタイル)、2001年にはカップ入りの『クノールスープパスタ』が発売されました。クノールスープも日本の食事が個食化に進むとともに、大鍋で作る家庭料理からカップで手軽に食べられるパーソナルな食品に変化していったわけです。
さて、2月13日にクノールスープパスタの新製品『野菜カレー』が発売されました。また、既存製品6種もリニューアルいたしましたが、今回は味の素様のご好意により『野菜カレー』『きのこクリーム』『4種のチーズ』をいただきましたので、今回はそれらの試食をしてみることにいたしました。