さて、今までレトルトカレーというと辛口・中辛・甘口と辛さを変えてシリーズ化するというのがお約束です。しかし、今回のボンカレー、辛さは全て中辛ですが、使用する食材を変えてシリーズ化しています。『畑』は野菜、『海』は小魚、『森』はキノコを使っています。
かぼちゃと豆の『畑』 |
大豆・いんげん・ひよこ豆・かぼちゃ・玉ねぎ・じゃがいも・コーンの入った野菜カレーです。野菜の味を生かすために、非常に薄い味付けになっています。カレーも薄めで、煮物にカレーをちょっと入れた感じです。野菜の甘さがとても良く出ています。あっさりしているので、カレー嫌いの人でも難なく食べられるのではないでしょうか。
小魚と海藻の『海』 |
今回のシリーズでこれが一番特徴があると思います。『海』と言っても普通のシーフードカレーではありません。小魚・小エビ・茎ワカメの入ったカレーなのです。食べてみると小魚の味がちょっと違和感あるかな~と思いますが、歯ごたえが心地よいのでおいしく食べられます。食材から分かるとおり、カルシウムが多そうなので健康には良いことでしょう。カレーも今までのボンカレーに比べればコクのある味付けで、カレーが小魚の味に負けないようになっています。
きのこと木の実の『森』 |
そして最後に『森』ですが、舞茸・エリンギ・しめじ・くるみ・アーモンドが入っています。キノコのカレーは他でもありますが、木の実を入れたものは初めて聞きました。味付けはこれが一番濃くなっています。キノコに味が無い分、濃い味付けにしたのでしょう。具もたくさん入っており、大きめに切ってあるので、噛みごたえがありました。
今回これを見つけて試食する前は「きっと普通のボンカレーの具だけ変えたものだろう」と思っていました。ところが、使用する食材によって味付けを変えるという細かい気遣いをとてもうれしく感じました。野菜を食べさせ、小魚でカルシウムを摂取、キノコで充分咀嚼させるという、子供の食事において考慮すべき事項を満たしているカレーでもあります。『レトルトカレーは体に悪そうだから食べない』という方も一度試してみてはいかがでしょうか。私は『畑のボンカレー』がおすすめだと思いますよ。
大塚食品(大塚科学食品部)http://www.tok.otsukac.co.jp/otsukac/foods/index.html