コンビニグルメ/ソフトドリンク

『缶コーヒー界のミシュラン』も今年限りで終了! さようなら『珈琲番付』(2ページ目)

缶コーヒーの飲み比べ本『珈琲番付』は、缶コーヒー愛好者や飲料メーカー必見の書でありましたが、残念ながら今回で発行終了となります。インタビューを通じて、今までの活動を紹介いたします。

久須美 雅士

執筆者:久須美 雅士

コンビニグルメガイド


 
 幕張メッセで開催された「第12回電気のふるさとじまん市 」での下北珈琲のポスター。『珈琲番付で横綱に格付け』との記載あり。


 今までどのような反響がありましたか。

 大手メーカーには本の性格上(美味しい物は誉めていますが、不味い物は不味いと正直に書いてしまっているもので…)コンタクトを取ったことはありません。ただ、久須美さんにご紹介頂いたプリオ・ブレンデックスさんや、龍泉洞珈琲の岩泉町開発公社さんとはお付き合いをさせていただき、両者とも広告等で取り上げて頂いております。また、ポスターを作っていただいた下北珈琲の下北物産協会さんにはこの秋、初めてご挨拶をさせていただきました。その他では、某飲料メーカーのマーケティング担当の方が、直接私達に会いに来られた事があります。メディア系では、岩手や青森の新聞に載せていただいたほか、インターネット関連の雑誌やポータルサイトの特集に取り上げていただいたことがあります。







 
 左より『龍泉洞珈琲』(モンド・セレクション金賞受賞記念缶)・『奥入瀬珈琲』・『下北珈琲』。


(ガイド注)

 珈琲番付の影響として、東北地方に『缶コーヒーによる町おこし・村おこしブーム』が起こったことが挙げられます。岩手県岩泉町開発公社の『龍泉洞珈琲』を横綱にランキングした年があったのですが、それを聞いた人たちがこぞって龍泉洞珈琲を買い求め、製造が追いつかなくなるほど売れてしまったそうです。超マイナー缶コーヒーなのになぜ売れるのかと、地元の朝日新聞も記事にしたほどです。首都圏のラジオショッピングでも『珈琲番付で横綱にランキングされた龍泉洞珈琲』と紹介されました。その後、龍泉洞珈琲は世界的な食品コンテストである『モンド・セレクション』の金賞を受賞したほどですから、珈琲番付での評価は正しかったと言えます。

 その後、『奥入瀬珈琲』や『下北珈琲』など地コーヒーが東北地方でいくつか販売されました。下北珈琲は青森県むつ市のスーパーマーケットのプライベートブランド商品なのですが、これも珈琲番付で横綱にランキングされ、地元の新聞やテレビで紹介されたほどです。
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