今回は久々お菓子を紹介します。コンビニのガムコーナーでロッテの『レモンティーガム』というガムを見つけました。コーヒーガムというのは昔からありましたが、紅茶のガムというのは初めて聞きました。
ロッテのガムは誰もが一度は噛んだことがあると思います。ロッテガムの特徴は、発売当初からガムベースに本場アメリカのガム同様、天然チクルを使用していることにあります。昭和20年代の国産チューインガムは主に酢酸ビニル樹脂を使用していましたが、噛み心地は天然チクルの方が優っており、その結果、ロッテがガムメーカーとして確固たる地位を築いたわけです。
また、ロッテの代表的なガムというと『クールミントガム』が思い浮かびます。これはロッテが南極探検隊用ガムを試作贈呈したところから、ペパーミントの強烈な爽快感を表現するパッケージデザインとして、南極に棲息するペンギンを絵柄として採用したというエピソードがあります。
もう一つロッテというとプロ野球が思い浮かびます。アメリカにリグレーという有名ガムメーカーがありますが、この会社がアメリカ大リーグのシカゴ・カブスの親会社だったことから、これに倣いロッテも球団経営に乗り出したとの話をどこかで読んだことがあります。創立当時の球団名は『ロッテオリオンズ』、ホームグラウンドは東京南千住にあった東京球場でありました。現在は『千葉ロッテマリーンズ』という球団名で、千葉幕張の千葉マリンスタジアムを本拠地にしているのはご存じの通りです。
さて、話を本題に戻し、レモンティーガムのインプレッションです。フレーバーに使った紅茶の茶葉はセイロン産ウヴァ茶を使っています。最近の缶紅茶ではあまり使われない茶葉です。また、レモンフレーバーはイタリア産のレモンオイルを使っています。イタリア産レモンといいますと、かつてアサヒ飲料が販売していた『ティークオリティ・シシリーレモン』という缶入りレモンティー以来でしょうか。
ガムの香りはレモンティーそのものです。噛んでみても本当にレモンティーです。紅茶の味とレモンの味、どちらが突出することがない絶妙のブレンドです。ミント系のフレーバーが苦手だったり、フルーツ系のフレーバーは甘ったるくてイヤだという方にはおすすめのガムではないかと思います。
そういえば、今年の初めでしたか『オーダーメイドガムプレゼント』という、噛みたいガムの味を募集するというキャンペーンがありました。そこから考えると、ガムにできるフレーバーは、まだいくらでもあるのではないでしょうか。今回のレモンティーガムもその一つではないかと思います。『噛む』ことについていろいろなアプローチを行っているロッテですから、これからも意外な商品を発売することでしょう。
ロッテ - http://www.lotte.co.jp/