お茶とアイスクリームというと、抹茶味が思い浮かぶと思います。かき氷でも氷抹茶というのがありますね。数年前、病原性大腸菌O-157騒ぎがありましたが、その時『日本茶が効く』という話がありまして、抹茶味の食品がたくさん発売されました。アイスクリームも何種類か出たと思います。確かハーゲンダッツの抹茶アイスもこの頃発売されたものです。
前回の『カフェフラッペ』の時にも書きましたが、普通アイスクリームというもの、甘いことが前提条件になっています。甘くなくてはただの『氷』ですからね。甘くないただの氷が飛ぶように売れるのは阪神甲子園球場名物の『カチワリ氷』くらいです。ですから、今まで販売された抹茶アイスも、甘いバニラアイスに抹茶を練り込んだものになっています。
ところが、今回紹介する森永乳業の『氷結茶』は、日本初めての『甘くないアイスクリーム』だと思います。前回紹介した『カフェフラッペ』は無糖エスプレッソみぞれですが、その上に甘~いバニラアイスが乗っかっています。でも『氷結茶』はお茶を凍らせたものでして、フタを開けてみても甘そうな雰囲気は全然ありません。容器にも『甘くない!』と書いてあります。
また、容器は密封されています(溶けたら容器を横にしないよう注意書きが書いてあります)。最近流行しているチアーパック(森永製菓『ウィダーinゼリー』のように、袋に飲み口が付いた容器)同様、凍らせて持ち運びができるようになっているわけです。容器は駅弁のお茶の容器と同じ材質ですし、広口になっておりますので、食べるだけではなく、溶けたときにも飲みやすいようになっています。