桜の開花も残すところ東北・北海道方面を残すのみとなりました。新潟もそうですが、北国は長い冬が終わるとちょこっとだけ春があって、花々が一気に(梅も桜もチューリップもほぼ同時に咲きます)開花したと思うと、いつの間にか初夏になってしまいます。年度替わりの忙しいのも手伝って、毎年どうしても春を満喫するタイミングを逸してしまいます。
こんな状態ですので、せめて口の中だけでも春を感じることができないかな~と思いまして、コンビニを徘徊いたしましたら、山芳製菓のポテトチップス『春ちっぷす』というものを見つけました。商品名にも『春』とついていますし、パッケージもほんのり桜色(ピンクって書くとエッチっぽいんだけどぉ、桜色と書くとお上品ざます)。まさに春ならではのスナック菓子のような気がいたしました。この会社は『わさビーフ』というポテトチップスでおなじみの方が多いと思います。どちらかというと『おもしろ系』の製品が多い会社ですが、コンビニで売っているノーブランド100円袋菓子のポテトチップスも製造しています。奇をてらうだけでなく、実力も充分ある会社だと思います。
袋が桜色なので桜餅や桜湯の味を期待したのですが、そんな事はもちろんありません。袋に書いてありますが、味は京風だし醤油味となっています。鰹、昆布、しいたけという和風だしの味が効いています。塩味よりもだしの味の方を強く感じます。食べはじめはあっさりしていると感じますが、だんだんしょっぱくなってきます。関西風ウドンのつゆの色は薄いけど、塩分は関東風の真っ黒いつゆとあまり変わらないというのと同じことなのでしょう。
最近の春物菓子というと、いちご味というのが相場です。最近ではグリコポッキーのイチゴつぶつぶ味がモーニング娘。の人気と共に流行していますが、どうもイチゴというのはお子ちゃま向けという感じがしてなりません。その点、この『春ちっぷす』はちょっとオトナの雰囲気が味わえる気がいたします。塩味のポテトチップスに飽きたけど、濃い味付けのものは食べたくないという時にいいかもしれません。しかし、来年また販売されるかどうかは定かではありませんが。
こんな事を書いているうちに春は去っていきます。すでに初夏を過ぎて夏に近づいている地域もあることでしょう。往く春を惜しみながら『春ちっぷす』を味わってみませんか。
山芳製菓 - http://www.yamayoshi.co.jp/
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