復活祭のお菓子
アメリカのスーパーにて |
パリの街角でも卵型のチョコレートにリボンなどの装飾を施されたものをよく見かけました。
アメリカでお馴染みのメーカーで、安価ながらも可愛らしいチョコレートや、卵型のチョコレートの中におもちゃなどが入っているものがスーパーに並ん でいました。
またイタリアでは、コロンバ(Colomba:鳩の意味)という焼き菓子を食べる地域もあります。このお菓子について伝説が2つ。
六世紀の中ごろ、王アルボイノがパヴィア市を包囲した時、平和の象徴として鳩の形をした菓子パンをもらったことから来ているという説。
また、1176年にレニャノの戦闘で、ロンバルディア同盟とゲルマン王のフェデリーコと戦いで、いくつかの鳩がロンバルディアの旗に止まったことから、 縁起のよい鳩をモチーフにしたという説。
コロンバの材料は小麦粉、バター、卵、砂糖、オレンジピールで作られ、いわばパネトーネのようなお菓子。表面はアーモンドと粉砂糖でコーティングさ れています。
アニョー・パスカル(Agneau Pascal) |
また、フランスのアルザス地方では、アニョー・パスカル(Agneau Pascal)という羊型をした復活祭の時期だけに作られるお菓子があります。 「アニョー」とは子羊、「パスカル」は復活祭の意味。 イスラム教徒は復活祭に子羊を食べる習慣があることから、羊の形がモチーフになっているとい う説。
またキリストは罪を取り除く「神の子羊」と云われ、そのキリストの復活を祝うためという説があります。材料はローマジパン、卵、小麦粉、バターとシンプルです。
ロシアではクリーチ(куличи)と、パスハ(пасха)というお菓子があります。
クリーチは円筒型のレーズンやナッツが入ったパンのことを言います。イタリアのパネトーネと似たお菓子だということです。
パスハはトゥボロク(カッテージチーズ)も粉砂糖とバターを入れて混ぜたものをピラミッド型に固めたお菓子。
他にも探せば、復活際にまつわる伝統菓子が、各国にありそうですね。
復活祭までの日程(2008年)
3月20日(木)聖木曜日(主の晩餐) 復活祭の直前の木曜日でキリストが十字架にかけられる前日にあたります。
この日に「最後の晩餐」が行われたということです。
3月21日(金) 聖金曜日
(主の受難) 復活祭の直前の金曜日。キリストが処刑された日にあたります。
3月22日(土) 復活徹夜祭
復活祭の前日を徹夜でお祭りします。
3月23日(日)復活の主日
(イースター) 復活祭当日です。
*復活祭の日程というのは、宗教上の違いがあるようですが、カトリックでの2008年は上記の通りです。