魚介のマリネから始まる、L-garden お勧めコース
魚介のマリネ |
旬の素材を活かすため、2週間ごとにメニュー変更するというランチは、2,520円、3,000円、5,000円の3コースを用意。
この日は、真ん中の「L-garden お勧めコース」をいただいたのですが、最初に出てきたのが、オリーブビネガーとバジルで仕上げた「魚介のマリネ」。三崎から仕入れるという新鮮な魚介は、ほどよく冷やされ、涼しげな酸味です。
民家仕様のキッチンで焼くピッツァ風タルト
ポワロ葱と生ハムのタルト |
二皿目は、「ポワロ葱と生ハムのタルト」。こちらは、細かく刻んだ生ハムとポワロ葱に、ベシャメルソースをふりかけ、ピッツァ風に焼いたもの。
もともとは民家だった「L-RISTORANTE」のキッチンは、少し小さめで、ピッツァ窯もないそうですが、カリッとした生地の食感は、なかなかのもの。噛んでいると、時折、ローズマリーの爽やかさとルッコラの香ばしさも感じます。
自家製アンチョビで仕上げるパスタ
春キャベツとアンチョビのパスタ |
三皿目は、「春キャベツとアンチョビのパスタ」。キャベツは、シェフも月1回は見に行くという、三浦の畑から。こちらで夜収穫されたものが、翌朝届くため、とてもフレッシュ。春キャベツ特有のやわらかさと甘さを感じます。
アンチョビの味を強く感じるのは、自家製所以。お腹を開いたカタクチイワシの水気を取り、3ケ月、塩漬けにし、しっかり熟成させています。仕上げに、さらにひと塩加えているため、塩気もくっきり。そこに、レモンで湿らせ、ニンニクオイルでカリカリに焼いたパン粉を加え、味を整えます。
こちらでは、三浦の野菜のおいしさに触発され、アンチョビのみならず、野菜も自家製でと考えているそうで、現在検討中とのこと。それに先立ち、植えたのは、テラス席の虫除けにもなるハーブ。中でも、ローズマリーはよく育ち、時折、調理にも使っているそうです。
料理のベースは、フレンチ+イタリアン
まながつおのソテー フレッシュトマトソース |
メインは、「まながつおのソテー フレッシュトマトソース」。西京焼きなどでよく見かけるまながつおですが、淡白で甘みのある魚ゆえ、ニンニクでピリッとさせたトマトソースとも、とてもよく合います。
3ケ月前に変わったばかりというシェフは、「ヴィロン」のシェフを3年ほど務めたこともあり、フレンチのみならず、パンも焼いていたのだそう。そのため、「パテ・ド・カンパーニュ」や「コンソメゼリー寄せ」なども、前菜の盛り合わせに組み込まれることもあるそう。
「年配の方も利用も多いので、日本人向けの優しいフレンチ+イタリアンを目指しています」と、支配人の細谷さん。「その上で、ランチは女性が圧倒的に多いため、ヘルシー感を持たせるよう、またディナーは、7割が男性で接待も多いため、素材の味を引き立てるしっかりした味付けと、満足ゆくポーションを心がけています」とのこと。
中でも、メインの定番人気は、「ホタルイカの手打ちパスタ」「ピッツァ仕立てのカチョカヴァロ」「仔牛のカツレツ」など。中でも「仔牛のカツレツ」は、ここ1年、ずっとメニューアップし続けているロングランだそうです。
デザートは2種類を盛り合せ
チーズとパンナコッタ |
デザートは、スフレ状にやわらかく仕上げたチーズとパンナコッタ。ディナーは、これにイチゴのミルフィーユ、フルーツタルト、ティラミス、マチュドニアなどを加え、7~8種類から選択可能。スタッフがサンプルを各テーブルに持ってまわり、「小さいサイズを3つ食べたい」などリクエストにも応えるそう。
全体的なボリュームを考えると、私は少し少なめかなと感じましたが、友人は2人ともお腹いっぱいとのこと。でも、これは、いつものこと。相当量がないと満足しないのは、私くらいでしょう。