「ショコラティエ パレ ド オール」だけで飲める新感覚飲料!
透明チョコレート飲料「ショコラ ネスパ?!」。左:ショコラのシャーベット入り。右:ルージュのシャーベット入り。 |
2009年7月7日、世界初と言われる、透明チョコレート飲料が発売されました! その名も、「ショコラ ネスパ?!」。
「名前の意味は?」と聞く前に、まずはとにかく飲んでみるべし。ひと口飲めば、口をつくのが、「これって、チョコレート?」。その疑問と感動が、そのまま名前の由来。「ショコラじゃない?!」を意味しています。
味わいは、なんともさわやか。チョコレートから「濃厚さ」を引き算し、「華やかさ」を足し算したような風味です。浮かべるシャーベットは、ナチュール(ドリンクと同じショコラ)、ルージュ(ベリー)、マング(マンゴー)、シトロンベール(ライムミント)、シャンパーニュ、ラム、ウィスキーの7種類。
その中でも、今回はナチュールとルージュを試してみたのですが、ナチュールは、グラスの底まで、スッキリとすがすがしいチョコレート味を楽しめ、ルージュは、チョコレートがベリーの味と溶け合い、どんどん変化してゆく感じ。お酒のシャーベットは、アルコールが効いているそうなので、飲めない方は、果物系がお勧めです。
茶色い固形チョコレートから、カカオ豆へ。
三枝シェフ。新丸ビル「ショコラティエ パレ ド オール」のテラス席にて。 |
生み出したのは、「ショコラティエ パレ ド オール」で、最良のチョコレートを使ったメニューを提案する、三枝俊介シェフ。一切支店を出さず、家族経営で本店のみの営業を続ける、フランス“リヨンの至宝”と言われる、ベルナシオン氏の薫陶をうけたシェフの一人です。
きっかけとなったのは、「暑い時に飲むと、くどく感じるチョコレートを、いかにさっぱり楽しめるようにできるか」という発想。そこで、最初に試みたのが、通常の茶色いチョコレートを炭酸で割ること。でも、うまくいかず、いつもならミルクを足してコクを出すチョコレートを、水だけで割ってみたりと試行錯誤。
そこで気付いたのが、「固形のチョコレートをベースにしていたのでは、ずっと脱出できない」ということ。「ならば、カカオ豆から取りかかればいいのでは」と思い、そこから独自で抽出する製法を見出したのだそう。
ちなみに、この製法は、現在、特許出願中。ショコラの味わいを生かした、全く新しいスパークリング飲料が、世界に認知されるのを、心待ちにしているところです。
頭の中で、新作のお菓子を同時進行で開発。
完成した瞬間の喜びを聞いたところ、「僕より、まわりのスタッフが喜んでくれた」とのこと。ここで言うスタッフとは、大阪の本店のスタッフ。現在は、2週間ごとくらいの割合で、東京、大阪など各店をまわっているそうです。
「今後、この製法を、お菓子などにも生かしていきたい」という三枝シェフが、真っ先に着手したのが、夏らしいゼリー。でも、これはドリンクのようには透明にならず。葛饅頭さながらのかなり半透明な仕上がりだったため、別の発想で、現在試作中とのこと。楽しみですね。
このように、新しいお菓子を生み出す際、それが出来上がるまで、そのひとつにかかりきりになるシェフもいますが、三枝シェフの場合、いろんなものが同時進行。あれをやってみたり、これをやってみたりしながら、そのうちのひとつが形になってゆくのだそう。
上質なチョコレートとお酒のマリアージュを楽しむ逸店。
お店の前に飾ってあったカカオ豆の模型とサンプルのショコラ。 |
「チョコレートを扱う上で、最も難しいことは?」と聞いてみたところ、「ワインと同じで、温度管理」。
そして、もうひとつは、「袋を開けた瞬間の最上の香りを、いかに持続させられるか。これは、ベルナシオン氏から教わったことの中でも、最も自分の中に生きていること。当時は、チョコレートに鮮度をあまり求めていなかったけれど、今はとても意識している。粗雑に扱ったものと、丁寧に扱ったものでは、あきらかに味わいに差が出る」。
今後、「ショコラティエ パレ ド オール」をどのように発展させていきたいか、聞いてみたところ、「チョコレートを食べるだけなら、小学生でもできる。だからこそ、ここを、経済的に余裕がある大人が楽しめる場所にしていきたい。でも、バーだと、お酒の種類は豊富でも、上質なチョコレートがない。かと言って、チョコレートショップでは、お酒とのマリアージュに欠ける。なので、ちょうどその間の雰囲気が作れたら」とのこと。
観劇の印象から湧き出た、水のイメージ。
本来の固形のショコラをいただくのは、「ショコラ ネスパ?!」を飲んでから! |
そんな三枝シェフの趣味は、目下、楽しむ時間がなかなか取れないというスキーや観劇。でも、先日、なんとか時間を作り、パリのオペラ座の東京公演を見たところ、かなりインスパイアされたそう。その時に感じた透明感は、一度自分の中で噛み砕かれ、新たに水のイメージとして、メニューに生かされていると言います。
なるほど。「ショコラ ネスパ?!」も、ショコラとともに、水の清涼感を充分楽しめる仕上がりになっていますね。ちなみに、使われているカカオ豆は、土壌が豊かと言われる、ドミニカ共和国産。固形のチョコレートを食べた後は、本来の濃厚さが口の中に残るため、すぐ後にこのドリンクを飲むと、せっかくのさわやかさが失われてしまうこともあるそう。
お勧めの順番は、「ショコラ ネスパ?!」→「ショコラティエ パレ ド オール」のショコラ! また、こちらではこの4月から、パニーニランチも始まっています!
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テーブルフラワーとメニュー。オープンテラス席もお目見えしています。 |
■ショコラティエ パレ ド オール
所在地:千代田区丸の内1-5-1
新丸の内ビルディング1F
TEL:03-5293-8877
営業時間
平日:11:00~20:30(LO)
日祝:11:00~19:30(LO)
定休日:無休
JR東京駅丸の内北口より徒歩約1分
丸の内地下中央口より地下道にて直結
丸ノ内線東京駅地下道より直結
地図:Yahoo!地図情報