南青山の閑静な住宅街に佇む「風花東京」。
外壁が緑で覆い尽くされた「風花東京」外観。 |
人を立ち止まらせる魅力って何だろう。それは、時として美しさだったり、匂いだったりするのだろうけど。
ここは、しいて言うなら、今はもうない懐かしさ。誰もがココロの中に持ち続ける子供時代の風景を、そっと反すうするような回帰感。そんな思い出の入口となるのが、南青山の閑静な住宅街に佇む「風花東京」です。
世界のランドスケープ・アーチストがプロデュース。
ここは、外壁が緑で覆い尽くされていることからも想像できるように、ランドスケープ・アーチストの石原和幸さんが、東京の里山としてプロデュースする花屋&バー。昼間は珈琲と紅茶のみですが、お散歩の途中でふらりと立ち寄れるカフェとしても機能しています。
ランドスケープ・アーチストとは、わかりやすく言うと、庭園デザイナー。土のキャンバスに、緑、水、せせらぎ、風、光などを集め、ひとつの環境を創り出す、いわばナチュラルディレクターです。
その功績は、毎年5月にロンドンで開催される世界最古のガーデニング&フラワーショー「チェルシーフラワーショー」で、3年連続金メダルに輝いたことでも、よく知られるところ。
水音を庭で表現した『青嵐』、雲上の癒しをイメージした『雲庭』、やわらかな風が緑のモールを吹き抜ける『緑の扉』に代表される、そのジャパニーズモダンな作品は、世界に日本の心をアーティスティックに発信しています。
昼は苔玉を眺める花屋&カフェ。夜はイケメンが揃うバー。
ミニ盆栽や苔玉が1万円以下と、手頃なお値段も魅力です。 |
店内は切花以外に自由な発想の盆栽、和の寄せ植えや鉢植え、観葉植物などが並び、シンプルな苔玉を眺めながらの珈琲タイムは、まさに格別。5月下旬~6月上旬には、お店前に小川を再現し、ホタルを舞わせる年もあります(今年はまだ未定)。
夜は本格バーとなり、30代後半以降の男性を中心に、一人で飲みに来る女性も急増中。そのため、一人で訪れた男女が、たまたま近くの席に座ったことで、話がはずみ、次の約束をするケースも少なくないそう。
しかも、バーのスタッフが、イケメン揃いとくれば、これはもう一度行ってみるしかありません。
とは言うものの、一人飲みに慣れていないと、いくら行きたくても、やはり一人では気が引けるもの。本当に、私はその場の雰囲気に馴染むことができるだろうか。そんな心配をする女性も多いと思い、その辺りのことを、バーのスタッフにインタビューしてみました。
次ページでは、バーのイケメンスタッフと一人飲みの心得をご紹介します!