横浜市認定歴史的建造物のミュージックレストラン。
美しいイチョウ並木を眺める「アルテリーベ」入口。 |
日夜、店内に響く、ピアノの生演奏。それは、ハンガリー、ルーマニアから招へいされた、本場のミュージシャンが奏でる音色。ディナーでは、さらにチェロやバイオリンも加わり、今にも舞踏会が始まりそうな雰囲気です(ディナーのみミュージックチャージ 1,000円)。
ここは、イチョウ並木の美しい日本大通りに建つ、「アルテリーベ」。「横浜市認定歴史的建造物」(横浜情報文化センター)内のミュージックレストランです。
ハンガリー・オーストリアを中心としたヨーロッパ料理。
完熟の柿特有の濃密な甘さが、プロシュートの塩味とマッチする「オーストリア産プロシュート、トマトと柿、オリーブ、ラベンダーの香り(2,100円)」。1センチ角のラベンダーゼリーが、新しい味覚を運びます。 |
開店は、1965年の旧横浜商工奨励館の本町通沿い。31年の歴史を重ねるも、館の修復保全工事のため、一旦終幕。2000年に現在の場所に移り、ハンガリー・オーストリアを中心としたヨーロッパ料理のレストランとして、リニューアルオープンを果たしました。
その際、呼び寄せた、ウィーンの工房の職人が、ピアノ、シャンデリア、寄木の床に至るまで、ヨーロッパからの仕入れを実現。店内はウィーンの芸術様式に彩られた、非日常的な空間に仕上がっています。
名物は、新しい感覚の自家製ソーセージ。
名物は、チョリソー、ニュルンベルガー、チューリンガー、フランクフルターなどの自家製ソーセージ。通常、ソーセージは腸詰が一般的ですが、こちらでは、ラップでくるんで蒸すのが基本。そのひとつが、「アルテリーベ自家製プラチナポークのソーセージ、レンズ豆とともに(1,680円)」です。
こちらは、岩手県花巻のプラチナポークを挽肉にし、フランス・ペリゴール産のトリュフとピスタチオを混ぜたソーセージ。添えられているのは、よくある粒マスタードではなく、プチプチ感の強いカナダ産の粒マスタード。そのため、噛んだ時に広がるのは、パッと新鮮な辛子の香り。それをまったりと追いかけるのが、レンズ豆のクリームソースです。
この蒸した食感と、プチッと辛いアクセント、素朴な豆の旨みの三重奏が、ここのソーセージの特徴。ビール片手にカジュアルにいただく従来のものとは若干違う、新しい感覚が自慢の品です。
プロポーズは月2~3回、年間30回のペース。
落ち着いた雰囲気の木目の床。「アルテリーベ」店内。 |
そんな「アルテリーベ」で、披露宴を行うカップルは、年間約80組。その理由を聞くと、「初めてデートしたお店だから」というカップルも、少なくないそう。やはりロマンチックな空間が、初デートにはモノを言うのでしょう。
とすると、その前のプロポーズも、こちらで行われる確率が高いのでは?
そう。こちらでは、事前に「プロポーズしたいので、協力してほしい」とお店に願い出る人だけでも、年間ベースでおよそ30人。平均すると、月2~3回ものペースで、プロポーズが行われていることになります。
でも、この数字は、あくまでお店側の耳に入った数。人知れず、行っているカップルも含めれば、もっと多いと予想するのが的確なところ。
では、この「アルテリーベ」のどんな所が、プロポーズに適しているのでしょう。
こちらの写真はプロポーズのイメージとして掲載しています。 |
次ページでは、「アルテリーベ」で行われた印象に残るプロポーズを
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