健康が一堂に会したような大満足のlunch set。
木のテーブルが田舎の学校を思わせる2Fのダイニング。 |
ピーマンとししとうのグリル。シソのペーストを添えたオニカサゴのグリル。生クリームを使わず、濃厚な牛乳で仕上げたジャガイモのグラタン。ココットはもずくとキノコのマリネ。小松菜のおひたし。プラムの香りがする5月の南高梅の梅酢を使った人参のピクルス。トマトで煮た古代小麦と大麦、レンズ豆、ひよこ豆の上に、蒸したカボチャをのせたもの。粒マスタードで和えたキャベツのマリネ。赤玉ネギをアップルビネガーでマーマレード風に仕上げ、茄子にのせてローストしたもの。
リーデルのグラスが並べられたカウンター席。 |
食べてみると、思った通り、どれも野菜の味が強い。それも甘み。ジャガイモの甘み、キャベツの甘み、人参の甘み、カボチャの甘みetc。
でも、それだけではなく、ちゃんとそれぞれに甘みを生かすアレンジがなされているのが、このお料理のすごいところです。野菜本来の味を生かそうとすると、あまり手を加えられない、でもこの一皿には豊かなバリエーションがある。まさに、手を加えない加え方が絶妙でした。
野菜の命をいただく尊さを改めて感じる貴重な時間。
壁に飾られたほおずきのライト。 |
なので、まかり間違うと、茄子ばかり5種類も入っていることも。でも、「そんな時こそ、やりがいを感じます」と頼もしく笑うシェフ。「これもナス、あれもナスと食べ手に思わせないように工夫するのが、シェフの腕の見せ所です」。なるほど。
中でも印象に残った言葉は、「送られてきた野菜は、すべて引き取ります。大切にしないと、野菜に怒られる」。野菜の命をいただく尊さが、ダイレクトに響いてくるようでした。
鉄鍋で炊く自然栽培米と天然醸造・自然栽培のお味噌汁。
トスカーナの遊牧民から仕入れるペコリーノチーズ。 |
バツグンに美味しいそうですが、相手が遊牧民なので、いつどこにいるとも限らず、気ままに送られてくるのを待つしかないのだそう。これからは山羊のシーズンだそうで、夜のアラカルトで積極的に使っていきたいというお話でした。
水少なめが炊き方のポイント!自然栽培のごはん。 |
そして、どちらも1Fのショップで購入可能。食事をして気に入ったら、その食材をも手に入れられる、まさに願ってもない食環境です。
大きななめこも1Fで販売。自然栽培のお味噌汁。 |
次ページでは、シロップまで飲み干してしまうほど自然体なデザートとショップ内のこだわりの品をご紹介します!