小林武史さん、櫻井和寿さんが中心となる「ap bank」がコンセプトプロデュースするレストラン。
店名のクルックは、フィンランド語で「キュウリ」の意味。 |
この名前、音楽好きなら聞き覚えのある方もいらっしゃるでしょう。そう。初お目見えは、2005年の野外音楽イベント「ap bank fes’05」でした。そこで、オフィシャルキッチンとして登場したのが始まりです。
これを主催したのは、環境問題に取り組む「ap bank」。人の気持ちや世の中を映し出す「音楽」と「環境」を考えることは類似しているという考え方から、音楽プロデューサーの小林武史さんやMr.Childrenの櫻井和寿さんが中心となり、発足したプロジェクトです。
「土の中に未来がある」をコンセプトに、農家と人を結びつける理想のキッチン。
隣のテーブルが気にならない距離を保つ気配りの行き届いた店内。 |
これにより、環境を考えた生産を行っている農家の方々と、その活動に注目する人々が“食”を通してつながるわけです。こうなると環境問題も、グッと身近。食べる人の心に、ダイレクトに自然環境が届いてゆくのです。
テーブルに飾られた緑は、土を大切に考えるレストランらしい鉢植え。 |
そのようなつながりを理想としてオープンした「クルック・キッチン」のお料理は、もちろんナチュラル・キュイジーヌ。「土の中に未来がある」をコンセプトにしています。
その発想を店内で最初に感じ取ることができるのが、テーブル上の鉢植え。通常、切花かアレンジメントを飾っているレストランが多い中、ここは土がついた植物を選んでいます。これこそ、土への敬意に他ならないでしょう。
次ページでは、健康な土壌が生み出すシンプルマインドなお料理をご紹介します。