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Ryo-ri genten (銀座)

【こちらは2007年に閉店しています。】秋田で10年愛された和食店が銀座に新風を吹き込みました。懐石ともフレンチともつかぬ新キュイジーヌがすっかり出尽くしたと思っていた料理のジャンルをまたひとつ増やします。

執筆者:河野 優美

【こちらは2007年に閉店しています。】

全国から美食家が訪ねて行くと言われた「一行樹」が、銀座に進出!

フレンチ、イタリアン、和食、懐石、中華、カリフォルニア、ヌーベルシノワ……料理のジャンルはすべて出尽くしたと思っていた昨今。銀座に新しい風を吹かせるお店が誕生しました。

ガラスの向こうはウェイティングルーム。自然の恵みに満ちた夢の世界の始まりです。
ガラスの向こうはウェイティングルーム。自然の恵みに満ちた夢の世界の始まりです。
それが、Ryo-ri genten(りょうりげんてん)。

実はここのシェフ、昨年までお店を出していたのは、遠く秋田の角館。その名は「一行樹(かずゆき)」と言いました。きっと聞き覚えのある方もいらっしゃることでしょう。そう、ここは、地元の人のみならず、全国から美食家が訪ねて行くと言われた地方の名店だったのです。

そこに目をつけたのが、バックメーカーのgenten。銀座に店舗を出す際、そこの2Fへと一行樹を誘致したのです。10年来、地元で愛されたお店をたたんで東京へ進出するのは、きっと勇気がいったことでしょう。並大抵の決断ではなかったはずです。

1Fは革製品のショップ。2Fがレストラン。
1Fは革製品のショップ。2Fがレストラン。
「そうまでしても、やはり東京には魅力があったのですか?」と、思い切ってスタッフの方に尋ねてみました。「銀座の一等地で勝負できるのは、やはり料理人の願いではないでしょうか」と言われました。そうですよね。そして、その夢は現実に叶い、こうして窓からは銀座の陽射しがサンサンと降り注いでいる。それを見ると、ただの一客の私まで、その眩しさにちょっとクラクラするのでした。

さて、その立役者となったバックメーカーのgenten。どんなお店かと言うと、自然と人とモノの共存をコンセプトにした革製品のショップ。いつかは土に還る素材を使い、色も植物やハーブで染め上げるという自然環境に配慮したモノづくりを理念としています。だから、名前が原点。

その原点を料理界で実践していたのが、一行樹のシェフ・高橋一行さんだったというわけです。

その工夫に満ちた最高の芸術作品は、次ページでご紹介します。
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