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サイコロ・碁から一般語化した言葉(2ページ目)

裏目に出鱈目、傍目八目に駄目など「目」のつく言葉の裏にゲームあり! サイコロ賭博や碁の用語から一般語化した語の数々をご紹介します。

執筆者:双六屋 カゲゾウ

碁は一般語化の宝庫

四字熟語の「傍目八目」は、当事者よりも、第三者のほうが的確な判断ができるという意味ですが、これは碁を対戦して熱くなっている当人たちよりも、観戦者(傍目)のほうが立場にとらわれず冷静な判断がくだせるので、八目分ほどのアドバンテージがあるといことからきました。

陣取りゲームである碁で、八目のリードというのはムチャクチャでかい! 経営者が高いお金をはらってコンサルティングをしてもらうのも理にかなっているということでしょうか。


「一目置く」は「相手の実力を認めること」ですが、碁で相手が強いので1目分ハンディを与えてもらうことに由来しています。


勝負に関係ない陣地を碁では「駄目」といます。スポーツなどで勝負が決しているのに、さらに追加点があったときによく用いられる「駄目押し」はここからきました。

また碁で使う駒のことを「石」といいますが、語に石が入っていれば碁の用語である可能性あります。

「布石」「捨石」「定石」などもみな碁の用語から。戦略上の石の用途が一般に流用された例です。

八百屋を営む長兵衛を略したから・・・

変わった例だと「八百長」というインチキ試合をあらわす言葉。伝え聞くところによれば、明治のころ、八百屋を営む長兵衛さんという人がいたそうです。

長兵衛さんの顧客のなかには、上客である相撲の年寄がいましたが、この年寄、碁に目がなく(でも下手の横好き)いつも長兵衛さん勝負を挑んでいました。

実は長兵衛は碁の名手だったのですが、勝負では手心を加えて、接待碁を仕掛けていたそうで、この「八百屋の長兵衛」が略されて「八百長」になったといわれています。

本日のゲームが由来している関連・参考サイト

ヤクザ言葉は花札用語!?
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