カードゲーム・ボードゲーム/カード&ボードゲーム関連情報

男は線路を敷く生き物だ

アメリカの各都市を結ぶ大鉄道網を完成せよ! 壮大なロマンをテーマにしつつも、ライトにスピーディーに遊べる稀有な鉄道ゲーム『トランスアメリカ』 このグルーヴ感はぜひ一度味わってほしい。

執筆者:双六屋 カゲゾウ

男の血潮には鉄道の遺伝子が組み込まれている

男は誰しも、多かれ少なかれ“鉄ちゃん”の血が流れているはずだ。

トランスアメリカ
今回ご紹介するのは、アメリカの大地に鉄道網を完成させるゲーム『トランスアメリカ』
幼年の頃、ダンボールの側面にマジックで窓と扉を書き入れ、ビニール紐を通し、それを肩からさげて車両とし、公園の地面に書いた線路の上を何十周とした記憶が双六屋にはあります。

むろん、電車に乗るときは常に先頭車両で、運転席後方にかぶりつきでした。

成人となった今でも、おもちゃにディスプレイされている、Nゲージのディオラマにはつい足を止めてしまうし、プラレールの線路を縦に使用するモノレール車両が出たときは、その秀逸なアイデアにドギモを抜かれました。

ゲームデザイナーも、プレイヤーも鉄道ファンが少なくないからだからでしょう。ボードゲームにおいて鉄道をテーマとした作品は多くあります。

線路を敷く快感を教えてくれるトランスアメリカ

鉄道ゲームの傾向として、経済的な要素を組み合わせたタイプをよく見かけます。何らかの手段で資金を得て、それを土地の買収や線路敷設の財源にまわすというものです。

こうすると様々な要因が複雑に絡み、ゲームとしては深くおもしろいのですが、一方では煩雑な手順が生じ、時間がかかりすぎるのがネックとります。(事実数日かかる大作鉄道ゲームも存在する)

トランスアメリカ
広大なアメリカのマップを見ているだけで心は沸き立つ!

タイトル:トランスアメリカ
原題:TransAmerica
メーカー:Winning Moves 
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:30分位



その点、2002のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた『トランスアメリカ』は、他の要素を大胆に切り捨て、「線路を敷く」ということに特化したゲームになっています。

そしてこの斬新なアイデアが、他の鉄道ゲームにはない快感ともいえるスピーディーなプレイ感を生み出しています。

トランスアメリカのユニークな特性はこちら→
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます