「ゲームには階級制がある」とはゲーム研究の第一人者で、数々の著作を世に送り出している増川宏一氏の言葉です。

世界四大ゲームとはドミノにトランプ、そしてチェスとバックギャモンのことをいいます。このうちチェスとバックギャモンの原型は貴族の墓から出土することが多くまた古い文献にも登場します。その昔、これらのゲームは貴族のための知的遊戯であったというのは事実でしょう。



だとすればドミノは庶民に愛されたゲームということが出来るかもしれません。他のゲームに比べてドミノの資料は少なく、逆にいえば記録の少なさこそ、一般の人々に流布し、説明の必要がないほど普及していたとも考えられます。

ドミノの起源はよくわかっていません。18世紀のヨーロッパではすでに遊ばれていました。しかし12世紀頃の中国で天九牌と呼ばれるドミノによく似たものが発見されておりこれが起源という説もあります。西洋のもとのは枚数が違っているなどの相違点もありはっきりしたことはわかっていません。

ところでドミノというと「倒し」と自動的に反応してはいないでしょうか?ドミノはタイルに刻まれた目を使ってプレイするものです。遊び方はトランプのようにいくつもあります。

最もスタンダードなのがカンテットという遊び方。2~4名で遊べますが、4名の場合2対2のチーム戦となりこれが圧倒的に面白い。ルールは非常にシンプル。スターターとなるドミノの両端のどちらかと同じ目同士のタイルを、次々付けて足して行きます。オープンエンド(並べられた札のすべての端)の合計が5の倍数になると得点が入ります。ゲーム終了後、テーブルにはドミノによって描かれた不思議な幾何学模様が完成していることでしょう。



ドミノは現在、欧州や北米やラテンアメリカなどで遊ばれ、それも酒場で見かけることが多いようです。バーカウンターで一杯の酒を賭けて一勝負。ほろ酔いで遊べる気軽なゲームなのです。アメリカではSniff(一杯の酒)と呼ばれるゲームがあるくらいです。

お酒と相性が合うためか、高いアルコールを消費する北の大国、ロシアの1コマ漫画にはよくドミノが登場します。これも市井の人々に愛されている傍証になるかもしれません。

【関連・参考サイト】

・カードゲーム農園「ドミノのゲーム」
・世界遊戯博物館の「ドミノ」の説明


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