GP開催中ではありませんがバックギャモンというゲームの世界選手権で来訪したことがあります。試合会場はモナコグランドホテル。ここはF1マシンが信じられないスピードで駆け抜けるあの有名なローズ・ヘアピンカーブのすぐ傍に建っています。
すごいのが市街地がサーキット化してしまうこと。実際に自分の足でこの街を歩いてみると本当にただの公道であり、こんな狭い道でF1マシンが猛スピード駆け抜けるなどとは信じられません!
世界のサーキットの中でも最難関のコースです。難解さゆえ勝利はマシンの性能よりもドライバーの能力に直結します。「モナコでの1勝は他のサーキットでの3勝分に値する」とまで云われる所以です。
それゆえモナコでの勝利はドライバーにとっても特別な喜びです。トロフィー授与はモナコ公王直々に行い、モナコGPを複数制したものは『モナコマイスター』と呼ばれ、この称号こそある意味F1ドライバーが最も欲しがる名誉とも云えます。
事実この称号を得たのは現在までにわずかに3人。グラハム・ヒル、アイルトン・セナ、そしてミハイル・シューマッハです。
一般席もありますが、一部の金持ちは観戦の仕方も一味違います。彼らはサーキットの眺望が保証されたホテルをリザーブしシャンパン片手に観戦というわけです。この時期コース面した部屋代は数十倍に跳ね上がり、リザーブにはコネとカネが必要です。
今ひとつはクルーザーでコートダジュール側からレースを楽しむという最高の観戦方法です。クルーザーと書きましたが例えば葉山などに繋留してあるボートを思い浮かべると裏切られます。ここでのそれは船尾にはヘリポートあり、乗員は数百人を優に収容できる豪華客船といったクラスです。
さてこんな雲の上の話をしていてもしょうがありません。庶民派のガイド双六屋の場合、自宅にて開催している慎ましくも楽しくモナコGPをご紹介しましょう。
これはフォーミュラデというゲームの箱。中身は・・・