据え置きと携帯の橋渡し
クレードル上では据え置きゲーム機のように振舞う。 |
大人気RPGシリーズが初めて携帯ゲーム機で最新作を発売したことに象徴されるように、次世代ゲーム機よりも携帯ゲーム機市場の成熟が注目を集めているという雰囲気がある。
実際PSPにも『戦場のヴァルキュリア』『喧嘩番長』『絶体絶命都市』など多くのシリーズ最新作が発表され、PS2からPSP、果てはPS3からPSPなどの流れも見せ始めている。
長らく圧倒的なシェアを確保し続けたPS2も、最近はプラットフォーム数の大幅な増加により販売数は目に見えて落ちている。
ただ、マルチプラットフォームではタイトルによってPS3がPS2より売れたり、PS2がWiiより売れたり、売れ方が様々で、どのハードに注力すべきかが非常にわかりにくい状態にある。
従来PS2に力を入れていた各デベロッパーが次に目を向けたとき、PSPというのは意外に良い選択肢になるかもしれない。
携帯電話やDSと比較して映像表現が有利なPSPにおいて、PS2で培った映像表現がある程度活かせ、次世代ゲーム機ほど開発費も必要なく、国内の普及率は1,200万台とプラットフォームとして申し分ない。
そんな時、PSP goは携帯ゲーム機としてだけではなく、据え置き機としての利用も想定に入っている気がするのである。
PSP goは周辺機器として、TVと接続するためのクレードルが用意されている。またPS3のワイヤレスコントローラが利用可能なので、外出先から持ち帰ってそのままクレードルに設置し、ゲームの続きを家のTVで再開、といったことも簡単だ。
携帯ゲーム機を一人一台持つ時代にあって、据え置きゲーム機としての役割も内包しているように思うのである。
また、筆者だけかもしれないが、ゲームアーカイブス専用機というのも便利な使い道だと思う。