PSP goの目指す道は?
既に公開されているPSP管理ソフトウェア、『Media GO』。 |
PSPの後継機ではなく、並行販売されるひとつのバリエーションである。
そういった意味で、選択肢が増えるということは素直に喜ばしい。
喜ばしいながら、さまざまな可能性を秘めた姿に「PSP以上の期待」がかかってしまうのも事実だ。
タッチパネルではないという点一つとっても、タッチパネルがあったらiPod touchのようなマルチメディアオーディオプレイヤーになるという期待感がある。
UMDレスは従来のユーザーの切り捨てとも受け取られかねない危険な選択肢だ。筆者としては、PSP goの発表は手持ちのソフトウェアを活用するソリューションと同時発表すべきであったと感じる。
その辺、もし久多良木前社長であったなら「対応する」と言い切ってしまう気がする。そこが平井現社長との決定的な違いではないだろうか。
また、正直今回発表された新型がPSP Phoneではなかったことが少し残念だった。関連会社であるソニーエリクソンはandroid対応のスマートフォンを発売するし、欧米ではAinoというPS3のリモートコントロールに対応する携帯電話も発売する。
UMDレスということで、携帯電話にPSPを内蔵するという地盤は整っている。携帯電話のインフラにPSPとPlaystationNetworkが入り込んだらとんでもないことができるのではないだろうか、とつい期待してしまうのである。
とりあえずはダウンロードオンリーというビジネスモデルがどこまで受け入れられるか、そのテストケースとして大いに期待が持てそうだ。
次号のメールマガジンでは、E3のSCEカンファレンスを総括したい。