以下の回答部分はSCE広報部による。
気になるUMD資産
閉じるとやはりその小ささは明白。 |
基本的にはインターネット環境がある人のみを対象としている。
だが現在もPSPを利用しているユーザーにとって「手持ちソフト資産が生かせるかどうか?」は非常に気になるところだ。
もし、手持ちの複数タイトルを内蔵データ内で管理できたら「買い替え」「買い増し」を検討するユーザーにとって非常に強い訴求力を持つだろう。
「PSP go 誕生」の狙いと「値下げなきPS3」の勝算
上記インタビューで平井社長は「いろいろな方策で前向きに検討」と答えている。
現実的には「UMDデータをPC(Media Go)かPS3経由で吸い出して、機器登録したPSPにインストール」といった方法が最も現実的な落とし所ではないかと思う。が、これにも問題は多いので他のスキームを用意しているかもしれない。
PS3を利用してインターネット越しにPSPのアドホック通信を行う『アドホックパーティー』といったSCEの連携力をみると、機種を超えた、連携も期待してしまう。
また、パッケージにダウンロード権を付加するようなビジネスも成り立つかも知れない。形にも残したいし、利便性も重視したいというニーズもあるだろう。そのあたりの展望をSCE広報部に聞いてみた。
「ユーザーの皆さまの声を聞きながら、前向きに検討したいと思っております」
やはりまだ具体的に伝えられる段階ではないようだ。
タッチパネル非対応ということで、閉じた状態の使用に疑問の声もある。閉じたらほとんど操作ができないのだから当然だ。
だが、これはBluetoothの搭載によりカバーする計画かもしれない。
リモコン兼オーディオレシーバーなどが登場すれば、閉じた状態でもかなり活用できるのではないだろうか。
これについても聞いてみたが、「PSP go1台あたり、PS3コントローラ1台が登録でき、操作が可能になります」という返答。PS3所持者にはありがたい話だが、更なる利便性にも期待したい。
またBluetooth対応携帯電話でのインターネット接続も「可能性は検討していますが、現時点では対応未定です」とのこと。
時計・カレンダーなどのPSP go専用アプリが紹介されたが、フォトスタンド的な拡充がなされれば、あの価格帯で普段はフォトスタンド!というソリューションにも対応できる。
「ディスプレイを開いてXMB 上で起動したコンテンツ・アプリケーションであれば、ディスプレイを閉じても映像・音楽を視聴したり、Skype 等をご利用いただけます。
また、PSP go オリジナルアプリケーションの時計、カレンダーを表示することができます。専用のクレードル(別売り)に本体をセットすれば、より快適にコンテンツをお楽しみいただけます」
他のアプリケーション(例えば電子手帳)にも期待したいところだが、どうだろう?
「追加のアプリケーションについては検討していますが、現時点でご案内しておりません」
小型化で気になるのは稼働時間だが。
「現行シリーズと同等です。ゲーム:約3~6 時間、動画再生:約3~5 時間」
また、従来のPSP専用周辺機器にはどう対応するのだろうか。
「既存モデルに対応のワンセグチューナー、GPS レシーバー、カメラについては、PSP go でも使用できるようになる専用アタッチメントの導入を検討しております」
時計・カレンダーのようなPSP go用アプリは現行PSP向けに配信されるのだろうか?
「これらの機能は、PSP go のスライド式の特徴を活かしたアプリケーションであり、PSP-1000/2000/3000ユーザー向けの提供は今のところ予定しておりません」
以上を考えるに、PSP goはPSPと共存するバリエーションの一つでありながら、スライド、UMDレスを生かした活躍を求められるやや特殊な存在と言えそうだ。
では、PSP goならではの利用シーンを考えてみよう。