タッチペンより遊びやすい! 洗練された操作方法
そろえた時の演出が秀逸! ついつい遊びたくなる気持ちよさがあります。 |
そう言ったパズルなので、最初はタッチペンで操作できるDS版の方がプレイしやすいのではないかと思っていました。が! これはびっくり。『カズオ』は驚くほど操作性が良く、かなり気持ちよくプレイできます。
十字キーでマスを選択し、LRボタンで数字を選択、○ボタンで選択した数字をはめ込んでいく事になります。
特筆すべきは演出で、各数字をすべてはめ込んだ時、列や行、3X3のマスがすべて埋まった時などにそのマスがきれいに光り、埋まった事を知らせてくれます。この演出はわかりやすさもさることながら、なんとも言えない満足感を与えてくれます。
また、ミスをした時(本来そこに入らない数字を入れてしまったとき)にはそのマスが赤くなり、お手つきのハートマークが一つ減ります。そしてペナルティとして経過時間が増やされてしまいます。
それが『カズオ』独自の部分と言えるでしょう。間違えたら間違えた瞬間にわかるので、例えば「この数字はこのマスかこのマス、どちらかに入る」と言うときに片一方でミスになれば、もう片一方が正解だとわかってしまうのです。
また操作ミスで意図していなかった数字を入れてしまったときもすぐにミスになってしまうのである程度慎重に入力する必要もあります。
ミスをしても経過時間がどんどん増えるだけなので、基本的には時間さえかければいずれは正解できるという事になります。初心者にはかなりやさしいゲーム性ですが、上級者には親切すぎるかもしれません。
確かにこれは『数独』ではなく『カズオ』であると思う
複数人で遊べる「まわしてカズオ」は、また新しいゲーム性で『数独』に触れることができます。 |
特にある程度難しい問題を解くときは必ず必要になってくる作業だといえるでしょう。
『カズオ』の場合、「仮置き」が非常に簡単にできます。具体的に言うと数字をおくときに×ボタンを押すだけ。他のゲーム機では以外に面倒な操作が必要になったりするので、この点は非常に便利だと感じました。
『カズオ』をプレイして感じることは、ゲームの展開が非常にスピーディーだということ。操作性もよく、また入力する数字を間違えると即座にお手つきとなるので、必然的にゲームの展開は非常に速くなります。
また、『カズオ』ならではと言える機能に複数人での対戦モードも非常に面白いと感じました。
今回は試せませんでしたが、無線LANを利用して同時にマスを奪い合う「バトル」、クリアまでの時間を競い合う「レース」というモードがあり、また1台のPSPを回して遊ぶ「まわしてカズオ」というゲームモードでは、2~4人でプレイが可能です。
「まわしてカズオ」は仮置きができず、その場で「明らかにこのマスにはこの数字が入る」という数字を探さなければいけません。間違えると30秒のペナルティーがつきます。
個人的にはこのモードが、じっくりと頭を悩ませるタイプの問題とは対照的に反射神経が要求され、非常に面白いと感じました。
こうして遊んでみると、『数独』のゲーム性を損なうことなく、プレイ感覚で『カズオ』らしさを出していて非常に好感が持てました。
特に数字を使い切ったり、縦、横のマスが埋まったときの演出は非常に気持ちよく、充実感を満たしてくれます。
価格的にも税込2800円というのは非常に魅力。ちょっとした空き時間に頭を鍛えるのにはもってこいです。この機会にMP3プレイヤーと化しているPSPを有効活用してみるのも良いかもしれません。