お堀が美しい鶴ヶ城
国道118号線を行けば、お堀が見えてくる。ここは、城の西側にあたる。西出丸前のお堀 |
城というと天守などに注目しがちだが、散歩者としては、めぐらされえている堀にも興味がある。というわけで、地図を見ると、ここ鶴ヶ城は周辺を堀で囲まれているわけではなく、現在は西と北に堀があるという構造である。とりあえず、国道118号線から西出丸より入ることにする。出丸というのは、本丸に対してのもので、出城のことである。鶴ヶ城には北出丸と西出丸がある。
西出丸から天守へ
鶴ヶ城という城は、その歴史的背景も実に複雑である。NHKの大河ドラマ、「天地人」に登場する上杉景勝もここの城主であった。が、関ヶ原の戦いで西軍側であったため、山形の米沢に移封されている。この上杉家の前後も様々な大名が城主になっている。伊達政宗、蒲生氏郷など有名大名もこの城の主だった時代がある。江戸時代になって会津松平氏がこの城に入ってからは長くこの家系が城主となっている。西出丸へは車も入れる |
それだけで終われば、ごく普通の城であったのかもしれないが、この城がよりドラマチックに語られるのは、会津戦争という維新の戦いに参加したことであろう。
絵になる天守
西出丸より入れば、なるほど軍事施設として屈強であることがよくわかる。とくに鉄門などは、維新のときの新政府軍の火気などものともしなかったことがうかがえる。どこから見ても絵になる天守 |
天守閣の中は有料で、大人は茶室麟閣(りんかく)との共通券で500円。天守閣だけだと400円となっている。
鶴ヶ城の歴史がよくわかる。展示の最後に出てくるのは少年たちによって組織された白虎隊は白虎隊である。戊辰戦争のとき、飯盛山にいた白虎隊は城からあがった火の手を落城と勘違いし自刃をした。この城をよりドラマティックにしている話のひとつであろう。
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会津若松駅方面へ歩き始めます!