道路に道しるべがあった
蛙坂をおりると、拓殖大学がある。その門の前あたりの道に案内板があった。これはわかりやすい。案内板には「しばられ地蔵」の文字がある。 |
「林泉寺(しばられ地蔵)」という案内板を道路上に見つけ、その方向を見れば、お寺の真ん前であった。
林泉寺(しばられ地蔵)
さっそく階段をのぼって、林泉寺をお参りしてみようと思った。階段の途中に分極教育委員会による説明書きなどもある。しばられ地蔵で有名な林泉寺 |
説明書きには、「しばられ地蔵」の名前の由来が書かれていた。それによれば、昔、呉服屋の手代が地蔵様の前で休み、居眠りをしていたら、反物を盗まれてしまった。奉行は石地蔵が怪しいとして、縄をかけ、奉行所に運んでしまう。物見高い見物人もそれについて、許しも得ず、奉行所内へ。そこで、奉行は許しもなく奉行所内に入った者たちに罰として三日以内に反物を持ってこいと言ったそうだ。そうして集まった反物の中に盗品を発見、犯人も逮捕したという話が「大岡政談」にあるそうだ。この話の元になったのは葛飾区東水元の南蔵院だが、縛られ地蔵はこのころより有名になった、というようなことが書かれていた。
お地蔵さんが縛られていた
なるほど、お地蔵さんが縛られていた。しばられ地蔵は、何か願をかけて、地蔵をしばるそうだ。そして、願いがかなったらほどきにくるのだという。がんじがらめにしばられているお地蔵さん |
林泉寺から茗荷谷駅はすぐのようだ。茗荷谷坂というのをのぼっていくと駅がある。それにしてもあっという間であった。まだ少し時間があったので、近くの藤坂などを見て回る。茗荷谷は実に坂の多い町である。
さて、今回は有楽町線の江戸川橋駅と丸の内線の茗荷谷駅だったが、その前後の駅でも近いところはある。
江戸川橋駅のひとつ先にある護国寺駅と茗荷谷駅はもっと近い。
というわけで、この都内の駅間を歩く散歩は今後も続けていきたい。
意外と近い駅間や、ユニークなコースがあれば教えてほしい。
【関連サイト】
しばられ地蔵