散歩/和む散歩ルート

東海七福神を歩く 大森~北品川(2ページ目)

東京にはいくつかの七福神を巡るコースがある。なかでも旧東海道の「東海七福神」は歩くには楽しいコースである。本来なら北品川からスタートするほうがいいのだが、今回は大森駅から歩いてみた。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

江戸前穴子天丼


鈴乃家さんの表に貼られた「江戸前穴子天丼」の文字に誘われて思わず入店。
旧東海道はかつては海沿いの道であった。
きっと海を見ながら歩くことができたに違いない。
時刻はお昼を少し過ぎている。お腹がすいてきた。
鮫洲商店街で「江戸前穴子天丼」と書かれたお店を発見。950円だそうだ。さっそくこの「鈴乃家」さんに入ってみる。
お蕎麦屋さんのようでもあり、ごく普通の定食があったりして、地元の人たちがお客さんというかんじのお店だ。
もちろん穴子天丼を注文。すると、
「お蕎麦かお味噌汁がつきますけど」
と言われる。天丼がどのくらいの量かわからないので、
味噌汁にした。若いころだったらこれが逆の選択になっただろう。
江戸前というのは、東京湾のことである。江戸の前だからだ。
出てきた穴子天丼は、丼をはみ出した大きな天ぷらが迫力!
一口食べればうまい。けっこうな量だし、途中で飽きるかなと思ったら、大丈夫、最後までおいしくいただけた。完食。

品川寺-毘沙門天(びしゃもんてん)


品川区南品川3-5-17にある品川寺
旧東海道沿いに歩くと神社やお寺がけっこうある。
そのいくつめかが「品川寺」であった。広い境内には小山のようなところがあり、ここにも七福神が祭られていて、けっこう楽しい。
あれこれ見ていると、あれ、ここは七福神の何が祭られていたかわからなくなってしまったが、ここは毘沙門天である。インドのヒンドゥー教のクヴェーラ神、仏教では多聞神である。戦いの神様として有名だ。
江戸六地蔵のひとつだ

品川寺の銅造地蔵菩薩坐像


ちなみにこちらの品川寺さんには、江戸六地蔵のひとつがある。江戸時代、六ケ所の出入口に銅造地蔵菩薩坐像が置かれたのだが、こちらは六地蔵の中でも最初につくられたものだ。旧東海道の入り口に1708年(宝永5年)にこの地蔵が造られ、その後、奥州街道、甲州街道、旧中山道と続き、最後の水戸街道に造られたのが、1720年(享保5年)となる。水戸街道以外は現存しているので、ここ以外の4つのお地蔵さんを見に行ってみるのもいいかもしれない。

荏原神社-恵比寿(えびす)


品川区北品川2-30-28にある荏原神社
目黒川を渡ったところに荏原神社はあった。しかも、神社の入り口にはなんともいいかんじの恵比寿様の石像がある。
恵比寿さまは、たいてい釣り竿や魚を持っている。もともとは大漁の神様であり、それが商売繁盛などにもご利益があるとされてきた。
さて、七福神もこれまで四柱をお参りをした。残りはあと三柱である。
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