愛宕神社の出世の石段
この石段を登ると出世するかも… |
神社正面になる急な石段は「出世の石段」と呼ばれている。
史実かどうかはわからないが、三代将軍家光公がこの愛宕神社の前を通りかかると、梅が咲いているのが見えた。そこで、誰かこの石段を馬に乗って取ってこいと無理な命令。
誰もが尻込みをする中、曲垣平九郎(まがき・へいくろう)という男が馬に乗ってこの石段を登り、梅を取ってきた。そして、この曲垣平九郎は大出世したという話からきているそうだ。
桜田門外の変で浪士が集合した場所
境内はひんやりとした静けさがあった。 |
浪士たち18人は、六ツ半(午前7時)にここ愛宕神社に集合し、桜田門外に向かった。大老・井伊直弼が登城する五ツ半(午前9時)にその行列を襲うためだ。この日は季節外れの大雪で桜田門外に降り積もった雪を鮮血が染め、井伊直弼は殺害される。
NHK放送博物館へ
ニュース原稿を読むセットがあった。 |
大和田建樹によるこの鉄道唱歌は、こう始まる。
汽笛一声新橋を はや我汽車は離れたり 愛宕の山に入りのこる 月を旅路の友として
愛宕山は東京にあって、一番高い山であった。そのため、NHKはここにラジオ放送局を作ることになる。東京タワーができるまで、ここから電波を出していたのだ。
今その場所はNHK放送博物館になっている。入場は無料で、放送の歴史などの展示物を見ることができる。
中には、スタジオのセットなどもあり、ニュースキャスターになって原稿を読むこともできる。かつてのニュースは手元の原稿をそのまま読んでいたが、今はカメラ目線の先に原稿が出てくるシステムになっている。
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新橋から日本橋まで歩きます!