散歩/グルメ・行列・銭湯の散歩ルート

冷やし中華を食べて神保町の古本街を歩く(5ページ目)

元祖冷やし中華を食べようということで、神保町の「揚子江菜館」へ出掛けた。それから「空飛ぶ冷し中華」という本を探すために古書店街を歩き回ることとなった。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

これが「空飛ぶ冷し中華」だぁ!

数日後、Eくんよりメール。なんとEくんはあの日あの敗北感いっぱいのメールを受けて、すぐにアマゾンに注文してくれたそうだ。そして、たった今「空飛ぶ冷し中華」が届いたと書かれている。うわぁ、さっそく会社に取りに行った。
空飛ぶ冷やし中華
これが「空飛ぶ冷し中華」の現物である。思わずほおずり。アマゾンで3000円であった。

さあ、注意深く本書を見てみよう。時代の経過は感じられるものの、かなりきれいな本だ。汚れなどはほとんどない。

思わず本をなで回した

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「空飛ぶ冷やし中華」の大きさはこんなかんじ。
表紙のイラストは黒鉄ヒロシ氏である。さっそく中身を読んでみることにした。
まずは、新聞や雑誌に取り上げられた「全日本冷し中華愛好会」の記事である。
考えてみれば、先にこの本があったのではなく、ちょっとしたマスコミを賑わせた「全日本冷し中華愛好会」のブームがあり、それを受けてこの本が発行されたようだ。
読んでみて、驚いたのは、僕はこの本を初めて手に取ったつもりだったが、いくつか昔読んだ記憶のある文章に出会ったからだ。ひょっとしたら、この本を僕は昔読んだのかもしれない。

そして初版本であった

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この本が増刷されたかどうか不明だが、初版本であった。
それにしても、本当にいろんな人が冷やし中華についていろいろなことを書いている本だ。それらを「冷し中華思想」と読んで、この時代のイデオロギーなどへのパロディにもなっている。
ちなみになぜ「空飛ぶ」なのかだが、これは勝手な想像だけれど、当時「空飛ぶモンティ・パイソン」というイギリスのテレビコメディがあったのだが、それのパロディではないかと思われる。
そんなわけで、今回も楽しい散歩だった。終わりよければすべてよしである。

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