いちばんありそうだった「映吉書店」

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店の前に置物の犬がいる「映吉書店」
今回まわった古書店の中でいちばんありそうだったのが、ここ「映吉書店」である。なんといって1970年代後半から1980年代にかけてのサブカル的な本が多い。ちょうとこの時期、僕自身が高校から大学生という時期だっただけに、もう欲しい本がたくさんあった。
しかし、ぐっとガマン。「空飛ぶ冷し中華」を見つけたときに買えないと困るからだ。ちなみに所持金は5千円である。
この「映吉書店」に「空飛ぶ冷し中華」があるのではないかと思ったのは初代会長である山下洋輔の著書が何冊かあったからだ。しかし、隅から隅まで探したが、見つからない。残念!

錦華公園で少し休憩をする

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金華坂という急な坂道があった!
もう夕方近い。どのくらいの古書店をまわっただろうか。とにかくたくさんの書店をまわった。本を見ながら歩くのは楽しいが、なんとも疲れる。自動販売機で缶コーヒーを買い、錦華公園で少し休んだ。この公園の横には、錦華坂という急な坂があるのだが、この坂がいかにも古い坂で、なかなかいい。
「神田古書店地図帖」によれば、この公園の中に夏目漱石の碑が存在することになっている。そこで、探してみたのだが、なかなかないのだ。
公園にいる人に聞いてもわからないとのこと。
「空飛ぶ冷し中華」同様に見つからないと悔しい。
それで、千代田区の区役所に電話してみた。

夏目漱石の碑を発見!

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かつて「錦華小学校」と呼ばれた「お茶の水小学校」の一角に碑はあった。
区役所に電話する。携帯電話というのは、実に便利である。
「錦華公園にはないんですよ。そこから、お茶の水小学校のほうに歩いてもらって」
と誘導してもらい、やっとたどりついた。「吾輩は猫である まだ名前は無い」という有名なフレーズに続き、「明治十一年 夏目漱石 錦華に学ぶ」と書かれた石碑があった。
なんだかホッとする。
しかし、ここでなんだか疲れてしまって、散歩を終了することとした。
帰りの電車でEくんにケータイから「空飛ぶ冷し中華」は見つからなかったとメール。
なんだかものすごい敗北感と疲労感をかんじた。

「空飛ぶ冷し中華」探しの感動のフィナーレは…