何度きても飽きない街、浅草の魅力

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ほんの100メートルの浅草六区通り。歩くだけでも楽しみはいっぱいある。
浅草という街は、何度きても飽きない。

「きのう、浴衣を買ったんですよ。それで、下駄を買おうかと思って」

とEくん。うんうん、浅草にきたら、そういうものを買いたくなるよねぇ。
浴衣などを見て、

「けっこう安いものがあるんですね」

と言った。たしかに浴衣などは驚くほど安かったりする。それが浅草だ。履物店があるとのぞいているEくん。僕たちは浅草六区通りに足を進めていた。

この通りは浅草ゆかりの芸人さんや俳優さんの顔写真が街頭のところに掲げられていて、それを見て歩くだけでも楽しいものだ。

「あ、踊り子さんが…」

とEくんの視線の先を見るとセクシーな格好をした女性が2人。建物からちょっと出てきて、すぐに建物の中に消えていった。あ、ロック座である。老舗のストリップ劇場である。散歩しているとこういう楽しみもある。先を急ぐので中には入らなかったが、今度はぜひ!

この一角は演芸場などもあり、表から出演者の名前や絵、写真を見ているだけでも楽しい。テレビやインターネットが普及した今だからこそ、生身の人間が目の前で演じる楽しさというものにもっと注目したい。

新仲見世通りで粋に扇子を買う

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今の時期は扇子がズラリと並んでいる「高久」。実に種類も豊富で時間を忘れるほどだ。
浅草というのは、広いようで狭い。とくに浅草六区通りなどはほんの100メートルの通りである。

「あ、屋根に盗賊がいる」

とEくん。見れば、千両箱を抱えた泥棒が商家の屋根の上にいる。もちろん人形である。新しくできたお店の中にはこんな遊び心満載なところも多く、実に楽しい。

再び道を戻り、今度は新仲見世通りに入った。この新仲見世通りは、雷門から続く、仲見世通りと垂直に走っている通りである。楽しいお店が次々と現れる。僕たちが足を止めたのは「高久」。季節ごとにいろいろと商品が変わるみたいで、今は扇子を売っている。


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お手ごろ価格で種類も豊富。どれを買おうかとあれこれ迷うのも楽しい。
「浴衣を買ったのなら、扇子も買ったほうがいいよ」

とEくんに薦めつつ、僕も「高久」であれこれ迷いながら扇子を選んだ。店の表には525円の扇子がズラリとならんでいる。店に入ると1050円のものがこれまたズラリとある。人のよさそうなご主人が、ご婦人の団体に扇子のことをお話していらっしゃる。さらに奥に進むと安いものだけではなく、1万円を超える高級な扇子もある。絵柄もさまざまで、老若男女向きのものが取り揃えてある。