散歩/江戸風情を探す散歩ルート

旧牛込区から旧小石川区への散歩(4ページ目)

明治11年に制定された東京15区は江戸の雰囲気を残す行政区分であった。今回は牛込区から小石川区という明治の文人などが住んだ山の手地域を歩く。牛込でご飯を食べ、小石川植物園までの散歩。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

小石川植物園でセルフタイマー

広大な小石川植物園でセルフ撮影(笑)
外堀通りを歩くと、神楽坂下に出る。堀にかかる橋は「牛込橋」だ。この橋を渡るとJR飯田橋駅。この橋は渡らずに歩道橋で北へ。歩道橋を降りると、かつての小石川区である。現在は文京区の春日。かつては小石川区と呼ばれた地域である。牛天神、伝通院など古い神社仏閣が多い。陽も傾いてきたことだし、先を急ごう。

小石川から白山に出たところで、小石川植物園がある。門の前の煙草屋さんでチケットを買うのだ。大人は330円、子供は110円だ。園内に入って驚いた。都心の真ん中にこんな場所があるのかと。広大な森である。ちょうど晩秋で枯れ葉を踏みしめながら歩く。ザック、ザックという音がなんとも秋である。

正式名称は東京大学大学院理学系研究科附属植物園である。もともとは、徳川幕府の開設した薬草園「小石川御薬園」で、それが明治10年に東大の附属植物園となった。平日の夕方近くであまり人もいなかった。カメラを置き、セルフシャッターを切る。ここを歩き回るだけでも十分に楽しい散歩になるはずだ。ベンチも多数あり、水のみ場やトイレもたくさんあった。ここで1日過ごすのもいい。

ただ、1人の散歩はやはり孤独である。枯れ葉が散るのを見ながらそう思った。



<関連リンク>
麻の葉
かつての東京15区、35区
牛込 - Wikipedia
東京大学総合研究博物館小石川分館案内
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