散歩/江戸風情を探す散歩ルート

旧牛込区から旧小石川区への散歩

明治11年に制定された東京15区は江戸の雰囲気を残す行政区分であった。今回は牛込区から小石川区という明治の文人などが住んだ山の手地域を歩く。牛込でご飯を食べ、小石川植物園までの散歩。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

かつての牛込区である早稲田をスタート

「牛込第二中学校」という名前から今回の散歩は始まった。
四谷から早稲田に引っ越して3年目になる。どちらも新宿区なので、区内を移動したわけだ。

ところが、早稲田を散歩していると四谷とはかなり違った雰囲気のあることに気づいた。近所には早稲田小学校や早稲田幼稚園があるのだが、その向かい側にあるのは、「牛込第二中学校」である。

そういえば、このあたりには「牛込」という名前のついた地名が多い。
新しく出来た大江戸線の駅も牛込柳町や牛込神楽坂と「牛込」の名前がついている。調べてみたら、かつてこの地域は牛込区と呼ばれた地域だったのである。

現在の東京は23区だが、明治11年(1878年)に東京15区は制定された。深川区、本所区、浅草区、日本橋区、下谷区、神田区、京橋区、本郷区、小石川区、麹町区、芝区、牛込区、赤坂区、四谷区、麻布区の15区である。この15区というのは、江戸時代の雰囲気を残すもので、この行政区分を散歩するのはどうだろうかと思い立った。というわけで、今回は旧牛込区から旧小石川区を歩いてみることにした。
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