スタートは四谷の洋食店「エリーゼ」
四ツ谷駅からスタート。四谷は視界を遮るものがなく爽快 |
僕は以前、この街に住んでいた。8年間も住んでいたので、この街のことは他よりは少しは知っているつもりだ。たしか、四ツ谷という名前の由来は二説あって、ひとつは昔、茶屋が4軒あって四ツ家から四ツ谷になったというもの。もうひとつは4つ谷があったので、四ツ谷になったというものだ。
四谷は皇居の西側にある。四谷見附の交叉点から新宿通りをまっすぐ皇居に進むと半蔵門がある。そこに内堀があるのだけれど、ここ四谷はちょうど外堀のあった場所である。
東京の町は江戸城を中心に造られた町であることを改めて感じさせてくれる。それにしても外堀を含めて考えると江戸城は広大。江戸時代、ここ四谷見付には門があって、夜明けに開き夕暮れには閉じたそうだ。外堀には橋がかけられていた。明治になって洋風の橋に架け替えられた。最近、また新たに架け替えられたのだけれど、どこかなつかしい洋風のデザインは残されている。
しんみち通りにあるエリーゼ。昔ながらの洋食店。行列ができる店でもあります |
「エリーゼ」は四谷に住んでいたときによくきた。オススメはオムライスである。今風のオムライスではなく、なつかしいオムライス。チキンライスが薄く焼いた卵で包まれており、ケチャップがかけられている。傍には千切りのキャベツ。
オムライスもいいが、牡蠣フライは外がサクサク、中ジューシー |
「これよりおいしいのを僕は知ってますよ」
とせっかく人が感動話をしているのに、にべもなくかわされた。
市ヶ谷方向へ歩くのは道が2つある。すなわち外堀の内側を歩くか外側を歩くかである。外側を歩こうと言うNくんを一蹴。内側を歩かなくては意味がない。