イチロー、「ミスター・マリナーズ」への道を邁進
10年連続の200安打という偉業を目指すイチロー。記録達成なるか |
10年連続の200安打という偉業を目指すイチロー。年間最多の262安打など数々のメジャー記録を塗り替えている男にとって、マリナーズの球団記録などは大したことはないかもしれないが、ここで注目なのは日本で9年間もプレーしていること。その後に海を渡って記録を打ち立てているのだから、凄さは並ではない。
そのイチローがさらなるメモリアル・シーズンとして今年を位置付けている。その証拠は4月11日(同12日)のレンジャース戦に表れた。2対8のビハインドで迎えた七回無死一塁、右中間へ伸びる打球にイチローはダイビングキャッチを披露した。メジャー10年目にして初、オリックス時代もたった1度しかないというプレー。捕球できるかどうかギリギリの打球に対しては「走り抜けた方が早い」との持論も持ち主で、故障防止にもつながると言ってはばからなかった男が、禁を破って頭から突っ込んだ。
「いや、もうしょうがない。ナックル系(の動き)でセンターだとたまにあるけど、ライトにはほとんどこない打球。揺れているから最後までどっちに来るかわからない。最後は逃げていった」とその理由を分析したが、このダイビングキャッチこそ、今年への意気込みの違いを表している。