松井稼頭央、日米通算2000本安打まであと「10」
続々と帰ってくる日本人メジャーリーガー。しかし、松井稼頭央はしがみつき、ひとり気を吐く |
少し遠回りをしたかもしれない。西武からメッツへ移籍する際は、イチローのスピードを持ち、松井秀喜のパワーを兼ね備える選手とまでいわれた男だ。それがメッツ入りしたメジャー1年目の04年シーズン、度重なる故障もあったが、用意された遊撃のポジションで20を超える失策を記録し失格の烙印を押され、二塁へコンバートされてしまう。
その年の後半戦、メッツファンからのブーイングはひどいものだった。3年総額約2000万ドル(約20億円)という高額な契約が、ファンの野次をさらに辛らつなものにした。契約や年俸が高ければ高いほど、「裏切り者」のような扱いをするのが、ニューヨークの常なのだが。