Jで活躍するメンバーずらり揃う
一昔前ならこの世代はまだチームでは控え扱いだったが、今回のメンバーはチームでも中心を担う選手が多く入っている。昨シーズンのリーグ戦の出場試合数を見ると、J1全34試合中20試合以上出場している選手が10人もいる(※李はJ2)。また伊野波や水本、本田のように既にA代表を経験している選手も多いだけでなく、福元のように10代の選手も含まれるなどバラエティに富んでいる。試合数 | 選手 | 所属 |
33 | 谷口博之 | 川崎 |
31 | 李忠成※ | 柏 |
30 | 梶山陽平 | FC東京 |
29 | 本田圭佑 | 名古屋 |
青山直晃 | 清水 | |
28 | 伊野波雅彦 | FC東京 |
家長昭博 | G大阪 | |
25 | 水本裕貴 | 千葉 |
水野晃樹 | 千葉 | |
23 | 増田誓志 | 鹿島 |
カレン・ロバート | 磐田 | |
20 | 上田康太 | 磐田 |
※J2は年間48試合
軸は平山。見える反町監督の意図
先日のアメリカ戦では3-4-3とFWを3人起用する攻撃的なフォーメーションを反町監督は選んだ。結果は無得点だったものの、3人の真ん中に長身の平山を置き、小回りの利くカレンと李を平山の周りに走らせるという作戦だった。攻撃的としたのはこれだけではなく、サイドに本田と水野という攻撃が魅力的な選手を同時に起用したからである。真ん中の平山へパスを送り、彼がキープする間に全体を押し上げるのが基本となるが、真ん中には当然ながら守備が集まるだろう。そこへ左足のキックの精度が高く、FKも蹴られる本田とドリブル突破が持ち味の水野の両サイドからの抉りがはまれば、相手は平山を警戒するだけでは済まされなくなる。中と外をバランスよく使い分けることによって、お互いを効果的に攻め崩したいのが反町監督の意図だろう。