ジーコ監督
「本大会出場を決めて、チームの新たなる第一歩が始まる。今年数試合残っているが、欧州組が入ってきて、個人の力と技術、フォーメーションのバリエーションを増やすのが目的。1試合1試合また緊張感を持ってのぞみたい」……明日の交代枠はどう考えているか?
「交代についての考え方は変わらない。スタメンをできるだけプレーさせて、流れの中で必要なら交代する。欧州組はシーズンが始まったばかり。どれだけ連携できるか見てみたい。最初から誰を変えるとかは決めてない」
……昨日、ホワイトボードを使った指示をしたが、その目的は?
「自分はホテルとかで時間をかけた説明はしない。グランドの中で説明するようにしている。特に言ったのは、中盤でボールを失った時のプレーについて。中盤の4人が一緒にやるのは久しぶりなんで、ウチのやり方を説明した。今後、こういう機会が増えるだろう。選手たちの飲み込みが早いから、すぐ吸収してくれるだろう」
……中南米を苦手としている日本だが、明日はどうか?
「今まで試合に負けた理由は、90分間のどこかで集中を欠いて失点したから。相手も技術があって、得点チャンスを狙ってくる。どんなにウチが攻めていても、カウンターを食らって僅差で負けてしまう。いかにミスを少なくするか。今のチームはアルゼンチンやブラジルのように伝統あるチームとも勝負できる。あとはミスを防ぐことだ。逆にこっちもいかに少ないチャンスで決めるか。今までのことを継続してやっていくのかが全てだ」
中田浩二選手
「(3年ぶりの宮城ですね?の質問に)特に何も思わない。(ワールドカップから3年経って成長を見せたいのでは?の質問に)そういうことより、来年に向けてしっかり内容と結果を出せればいい。親善試合だけど、しっかりやらないと。ホンジュラスとは2002年の前にやっているけど、あんまり覚えていない。3-3というスコアだから、苦しんだんだろうけど。ビデオも見てないし。(欧州でプレーするようになって適応力がついたのでは?の質問に)アフリカ、ヨーロッパ、南米から来た選手と毎回やれているし、多少やりやすい部分はある。(中南米の相手が苦手ですが?の質問に)パス回しだったりがうまいし、テクニックもあるし、スピードもある。攻撃もいいものを持っている。日本に似てるタイプという気もする。だからやりにくさがあったのかもしれない。しっかりした内容でやりたい。
(今回は帰国してから時間があったのに練習が少なかったのでは?の質問に)確かにそうだけど、代表であわせる時間はあんまりないし、1週間経ってるから時差もない。鹿島でしっかり調整したし。(ジーコは中田選手がボランチが一番よさを出せるといっているが?)確かにボランチはよくボールに触れて楽しい。自分は今、マルセイユでサイドバックだったり、最終ラインの真ん中だったりをやっているけど、相手のFWと1対1になることが多い。アフリカの足の速い選手なんかともやっているから、そういう経験を出したい」
中田英寿選手
「気持ちは別に。どうのこうのということはありません。(コンフェデ以来の合流ですが?の質問に)その後チームは東アジアをやっているが、僕の中では最後がコンフェデで、いい形で終わったというのもあるんで。それより前へいけるように一歩ずつやりたい。(一歩ずつとは具体的に?の質問に)この1つというのはない。何も考えていない。先のことを考えてもしょうがない。まずは明日。その後のことはまた後で考える。(新たなチームになって気持ちの変化は?の質問に)ないです。
(ワールドカップまで8ヶ月だが時間は短いのか長いのか?の質問に)時間とか考えない。どっちでも関係ない。東アジア選手権? 見てないです」
●次ページは中村・宮本・楢崎・加地選手のコメントです