■エリクソン監督
「前半の我々は素晴らしいサッカーをした。日本に2~3本のミドルシュートを打たせただけだった。しかし後半は疲れが出てしまった。昨日も今日の午前中もトレーニングをしていたんで。それはフランスとの本番ではやらないこと。日本は我々の疲れをうまく突いてきた。しかし1-1という結果は驚くべきではない。ワールドカップの日本代表は素晴らしいサッカーをしていたし、このくらいはやると思っていた」
■田嶋幸三技術委員長
「フレンドリーマッチということで、相手のイメージも違ったが、1-1という結果をアウェーで残したことは大きな成果だと思う。でも前半のスタートに課題はあるし、攻守の切り替えや中盤のスペースが空いてしまうなど修正しないといけない部分はある。それでも相手は世界的な選手の揃うチーム。そういう相手とやれてよかった。俊輔が上がってきたのも明るい材料。欧州でやっている伸二、稲本も力をきちんと出してくれた。まだ日本代表は発展途上だし、相手が真剣に勝負していない部分もあったが、引き分けには意味がある。稲本はすぐに病院に送った。心配だ。今はまだどんな状態か分からない」
■宮本恒靖選手
「立ち上がりは向こうも速かったし、ペースを上げてきたんで戸惑ったところはあった。戻りながらのクリアが多かった? 確かに全体的にそうだった。失点のシーンもボールを拾われてミドルを打たれてしまった。ラインはセフティにコントロールすることを心がけた。相手は裏を狙うのがうまいんで、1枚余るようにした。クサビを入れられた? 確かにスコールズがフリーになる時間が多かったと思う。フリーだと分かっていても止められないことはあった。でもチームとして自信を持ちながら90分間できた。CKからのヘディングシュート? ああ、あれですか(苦笑)。入る気がせえへんかったけど(笑)」
■楢崎正剛選手
「失点の場面は反省しなきゃいけないけど、落ち着いて戦えたことは自信になる。スリッピーなグランドだったし、難しいボールだったけど、正面に飛んできたからきちんと取らなきゃいけなかった。相手はつねに狙っていたと思う。運も悪かったけど、もっとキャッチの精度を高めたい。今日はポジティブな引き分けだったし、インド戦につながると思う」
■中村俊輔選手
「向こうは前半20分過ぎまで飛ばしてきた。でもこっちもまだ時間があったし、パス回しをさせるところはさせていたから、だんだんバタバタしなくなった。前半を1-0で終えたのよかった。前半の最初はどうなるかと思ったけど、そんなに切り崩されたわけじゃなかったし、こっちのシュートの質もよかったしね。ある部分は自信にしていい。後半は相手の足が少し止まったし、自分も動き回ってチャンスを作ったりしなきゃいけないと思っていた。相手が相手だから、そう簡単にはいかないけど。久保さんと玉田と苦しい時に仕事をしたかった。まだ3人で連携を高める時間が短いし、ワンツーが1つでもほしかった。連携が課題だと思う」
■三都主アレサンドロ選手
「15分くらい経ってからやっと落ち着いた。相手をスピードに乗せてしまうと怖いので、できるだけフリーでパスを出させないようにした。そういう守備ができたと思う。ベッカムは結構、中に入って攻撃してきたので、つかまえきれなかったこともあった。ネビルが外にくる時は迷うこともあったけど、うまくボランチと声を掛け合いながら対処できた。得点シーンに関しては、2列目のマークが薄くなるんで、伸二がうまく動き出してくれた。アイコンタクトもできた」
■小野伸二選手
「1点入れられたけど、その後、取り返せてよかった。我慢して自分のペースに持ち込めたし。相手は前半、飛ばしすぎたと思う。ゲームが落ち着いてきてからパスを回せるようになった。同点ゴールの前に2度、打たないといけない場面があったのに打てなかったから、今度は打たないといけないと思った。チームとして勝ちに行く気持ちが出ていた。1点を取ったのはたまたま。瞬間的にフリーになったし、いいボールが来たんで、当てるだけだった。みんなに感謝したい」
(取材/文:元川悦子)
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