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こんなエピソードを聞かせてもらった。大学のサッカー部を受け入れた時の話だ。合宿の中日に午後だけ休みになったとき、学生たちが長谷さんにコンビニに行きたいと相談してきたそうだ。長谷さんは、一番近いコンビニにバスを利用していこうとすると半日かかると答えたという。カメルーン代表が来るまでは、そういう何もない環境に負い目を感じていたという。しかしカメルーンサッカー協会長さんの一言で意識が変わったという。
「会長申し訳ありません。この施設には回りに何もないんです」と謝罪すると「そういうものがなぜ必要なんだ。我々はサッカーをしにきたんだ。自然の中だからきたんですよ」といわれた。そこで、自分たちのマイナスをいつまでも頭に入れるんじゃなくてそれをプラスに考えることの大事さを学んだという。現在ではサッカーに入り浸れる環境を称して「ライオンの穴」もしくは「獅子の穴」と呼んでいるそうだ。
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