レンズサイズを意識して撮ってみようの第三回目。今回は、50ミリのレンズサイズです。
50ミリは、標準レンズとも言われるサイズ。見た目に近い感じで写真を撮るのに最適です。50ミリのサイズで撮影した例題写真を見ながら、その特徴をご紹介しましょう。
50ミリが標準レンズと呼ばれる理由
デジタルカメラのレンズで50ミリに合わせる場合は、画像センサーの大きさの比率をかける必要があります。オリンパスの場合は比率は2倍なので、25ミリのところに合わせると50ミリサイズで撮影ができます |
かつて銀塩(フィルム)一眼レフカメラの基本レンズセットには、50ミリ単焦点レンズが標準装備されて売られていました。それは50ミリが標準レンズとされていたからです。現在のビギナー向けデジタル一眼レフのレンズキットでは、ズームレンズと合わせて売られています。
50ミリレンズがなぜ標準レンズと呼ばれているのか、簡単に言えば、肉眼で見た感じに最も近い遠近感で撮れるレンズサイズということがその理由です。
ズームレンズを使って撮影したときに広角側では、見た目より横に広がる感じで写り、望遠側では、圧縮されたように写ります。できるだけ見ているままの自然の状態に撮りたいというときに選ぶのが50ミリレンズということになります。
単焦点レンズを持っていなければ、なかなかレンズサイズを意識することも少ないかもしれません。50ミリのサイズで撮影するには、各デジタル一眼レフカメラの35ミリサイズ相当に換算するときにかけ合わせる比率を使い、レンズサイズも合わせます。
これは、35ミリフィルムサイズに対してそれぞれのカメラが持つ画像センサーの大きさとの比率に値します。
例えばニコンのDXフォーマットであれば1.5倍、オリンパスのフォーサーズフォーマットなら2倍、というように各メーカーの機種によりかけ合わせる比率は異なります。
50ミリとして撮影するには、ズームレンズのレンズサイズの数値にこの比率を掛けて、35ミリサイズ相当の換算して合わせる必要があります。
撮影するときには、この点を間違えないようにレンズサイズを合わせてください。
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