管理釣り場でのライズはココに注意
正体不明のライズに対し、シャロークランクを使って水面ギリギリを超スローリトリーブした瞬間に出たニジマス。アトラクタールアーが効くシーンだ |
管理釣り場で問題なのは正体不明のライズが出た場合。ここではトラウトはゴミやアワに飛び出しているケースも多いのだ。これは推測の域は出ないガイドの勝手な解釈だが、自然に近いポンドに放たれたトラウト達が本能に従って、水生昆虫を主食とするのに備えてトレーニングしているようなものだとガイドは考えている。実際にそうした正体不明のライズが多いフィールドでは、フライのルースニングに使う発泡ウキにトラウトが盛んにアタックしてくることも多い。このようなトラウトに効くのがフラッタリングカディスを代表とする水面をドラグさせながら使うことができるフライだ。虫っぽさを演出しつつも、フライを意図的に引っ張ってやることでアピール力を高めると、それまでトラウトが見たことがないはずのフライでも猛烈にアタックしてくることがある。サイズはあまり気にせず14番辺りを中心に12番、ときには10番サイズでも飛び出してくるから面白い。ルアーならシャロークランクや虫型のルアーなど、ちょっとアトラクターっぽいもので釣るのも楽しいだろう。
ガイドが5月中旬に川場フィッシングプラザを訪れたときには、フラッタリングカディスが大爆発。水面に落ちる前に飛び出すニジマスも多くいて、ワンキャスト・ワンフィッシュ状態が朝のフィーディングタイム一杯続いた。このときは他にもショートボディのカディスやタンカラーのパラシュートなどにも出てくれた。マッチ・ザ・ハッチからすれば思い切り外れているが、これも管理釣り場の面白いところ。この辺のフライを中心にローテーションすることで、魚に飽きる暇を与えないことも重要だろう。もちろん、ルアーの場合でも、頻繁なカラーチェンジをすることでチャンスタイムを長くすることが可能になるケースも多い。
もう一歩踏み込んだ戦略
表層を攻略するには観察眼が必要。まずは釣りたい魚を見つけることが第一歩だ |
シャロー戦略の場合、もっとも大切なのは“食い気のあるトラウトをいち早く見つける”ということだとガイドは思っている。言葉にすると簡単だが、実際にやろうと思えば意外と難しいのだ。例えば盛んにライズを繰り返しているトラウトの中にヤマメが混在していたとしよう。ヤマメは移動スピードが早いので最初は目で追うことは難しい。だが、よく観察してみるとほぼ同じような周期で同じ場所に浮いてくる魚も居る。そのような個体を見つけたら、リズムに合わせてフライをリリースしたり、ベストのタイミングでルアーが通過するようにしてやれば獲れる確率はグンとアップするのだ。
見つけて釣った貴重な魚。もちろん、釣り上げた喜びも格別だ |
魚種の釣り分けというテーマの中で、もっともイージーかつ効率的なのがこの戦法。高活性の時間帯に釣りたいトラウトを見つけて釣る、それを心がければ思ったより簡単に狙った魚が取れるはず。この場合、もっとも大切なのは観察眼なのでフィールドへ行く度に水中のトラウトをよく見ておき、季節や天候などによって彼らがどのような行動をとっているのか知っておくことが重要なポイントだ。
次回も引き続きフィールドからお伝えします。お楽しみに!
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魚種の豊富さも川場フィッシングプラザの魅力。トラウトたちも素直なのでルアー・フライのいろいろな釣り方が楽しめる。川場フィッシングプラザのホームページはこちら。
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