ルアーフィッシング/ルアーフィッシング関連情報

トラウトを表層で攻略!

今回のトラウトチャレンジ編は表層攻略へ向けたコツを解説します。魚たちの行動を知るきっかけになるはずですよ!

執筆者:中山 一弘

早朝や夕方は水面に注意

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朝、管理釣り場についたら、まずは水面を観察しよう。このように雨の日でも盛んにライズしているトラウトが見られるはずだ
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バシャっと派手な水しぶきがあがった。トラウトの体が見えるほどのライズは水面上のエサを捕食していることが多い
管理釣り場のポイント選びが終わり、実際にフィールドに立ったらまず最初に見ておいて欲しいのが水面の様子だ。これはルアー、フライともにいえるが、もし頻繁にトラウトがライズしているようならチャンス到来。高活性のトラウトが多いエリアなら、それを狙わない手はないのだ。

トラウトのライズの種類だが、概ね3種類に分けることができる。ひとつは誰にでもすぐに分かる『バシャ』っと魚体を空中に見せながら飛び出すもの。これは基本的に水面の上にあるものに反応しているケースが多い。水生昆虫なら水面へ浮き上がってこれから飛び立とうと羽を乾かしているときや、疲れ果てた成虫が水面へ落ちるものを食べているときによく起こる。小魚を追い回しているときはこれが連続して起こったり、ベイトが逃げ惑う姿を見ることができるのですぐに分かるはず。ただし、何かに追われたり、人影におびえたりするパニックの動作とは違うので注意してほしい。

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雨に混じってしまい分かりづらいが、魚が作るポツーンというライズは小さなエサを吸い込むようにして食べているケースがほとんどだ
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ユラっと魚が作る波がよく起こるようなら、水面直下を意識しよう
もうひとつは『ポツーン』と単発で小さな波紋を作るときだ。これはユスリカの成虫を初めとした小さな物に反応していることが多い。散発の場合は正体が掴みづらくてやっかいだが、このライズが頻繁に起こるようならフライを小さくしてみると入れ食いになることも多い。管理釣り場の場合、ゴミや泡をつついていることも多いので注意だ。

最後は水面には『ユラ』っとした波が立つもの。偏光サングラスなどを使って良く目を凝らすと、水面付近で反転しているトラウトを見ることができるはず。これは底を住みかとしていた水生昆虫が羽化するために水面へと向かうステージにあるものを捕食しているときに良く見られるライズで、水面直下にあるものを捕食しているときに多いので、フライを半分沈めるピューパパターンやルアーならシャローゲームを意識しておくことが最良だ。

簡単にいえばこの3種類だが、流れや風が絡んだり水質などによってもいろいろなライズを見ることができる。とりあえずは、ライズの対象が大きいのか小さいのか、それとも水中のごく浅い場所なのかが把握できればよいだろう。最初は難しいが、慣れてしまえばライズを作っているトラウトたちの行動はすぐに理解できるはずだ。

>>まだまだ続きます、トラウトチャレンジ編!>>
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