2/2 オフショアのシーバスゲームに挑戦！ [ルアーフィッシング] All About

沖にいるシーバスをキャッチ

釣り船には仕立船と乗合船がある。違いを理解して好みのシステムを選ぼう

基本的にシーバスは群れで回遊している。船から狙う場合は、この群れを探し出し、シチュエーションに合った釣り方をする必要があるのだ。とはいえ、これはいきなり自分で始めようとしても無理というもの。まずは遊漁船、いわゆる「釣り船」を利用するのが便利だ。釣り船はその釣りのエキスパート的存在で、釣り場を熟知し、季節に合ったタックルやメソッドも知り尽くしている。みなさんは、まず行きたい地域にある釣り船を探すことからはじめてほしい。

釣り船には大きく分けて「仕立船（チャーターボート）」と「乗合船」がある。仕立船は船一艘を貸しきることができるシステムだ。一方の乗合船は一人から申し込むことができるシステムで、ほかのアングラーも大勢訪れる。仕立船は仲間が多い場合でも、乗合船は少人数の場合でもそれぞれ楽しむことができる。基本的にチームで釣りをしたい人、少人数で釣りをする人、それぞれのスタイルによって好みのシステムを選択すればよい。ただし、釣り船を利用するときは、どんなシステムなのかを良く聞いておくこと。乗合船オンリーのところもあれば、仕立船だけのところもある。さらに完全予約制であったり、集合時間だけを決めていて時間で出航するケースもある。釣り船によってサービスは様々なので、事前によく調べておいたほうがよいだろう。

どんな釣りをするのか？

タックルは陸から攻めるゲームとは少し違ってくる。ライトなオフショアゲームの場合ブラックバスタックルを流用することも可能だ

オフショアのゲームの釣り方は大きく2つに分けられる。ひとつは横の釣り。これはミノーやトップウォータープラグ、バイブレーションなどをキャストし、水面から上層を攻めることになる。もうひとつは縦の釣り。こちらはメタルジグを中心に船から真下に向かってルアーを落として、フォールで食わせたり、強弱をつけて誘いあげて釣る方法だ。

タックルもオフショアでは陸からのゲームとはずいぶん違ってくる。シーバスゲームでも、陸からでは9ftクラスのロッドが基本となるが、ボートでは取り回しが楽に行える6ftクラスのロッドが主流だ。また、メタルジグでゲームを組み立てるジギングではベイトタックル+PEラインを使うケースもある。

ジギングを除けば、使うルアーは陸からのものとそれほど変わらない。ミノー、バイブレーション、トップウォータープラグといったいつものタックルがそのまま流用できる。ただし、ときとしてシーバスがいるレンジがとても深い場合もある。そのときは水深15m、20mまで到達できるルアーを選択する必要も出てくる。

オフショアでのシーバスゲームは基本的にベイエリアと呼ばれる岸から近い沖で釣ることが多い。オフショアゲーム全般からみれば、比較的タックルは柔らかめを使うので、ブラックバスタックルを持っていればそれを流用することも可能だ。

オフショアゲームは船宿との連携で成立する

オフショアゲームは地域や釣り場によってルールがある。ルールを確認するためにも船宿の話を良く聞いておくことが大事だ

基本的にオフショアのゲームは乗り込む船と共同で成立させるものだ。各地域、各船にはそれぞれルールがあるので必ず守るようにしてほしい。例えば、ジギングのゲームが想定される場合は、船によって「60gと80gを用意しておいてください」等の指示がある。これを無視して一人だけ40gのメタルジグを使えば潮流に負けて、沈下する方向が変わるので周囲のアングラーのラインを引っ掛けてしまう。逆に100gを使っても同じことなのだ。釣り方もその日の潮流や風、波、魚の群れの活性などによって変わってくる。臨機応変に対応するには、船宿とよく相談して持ってゆくルアーを決めたり、使うタックルを選んだりする必要があるのだ。また、ライフジャケットとキャップはどの船に乗る場合も必須なので、こちらは絶対に用意しておいてほしい。

オフショアゲームはルールさえ守れれば、楽しい釣りができることはガイドが保証する。タックルや釣り方は今後のガイドの記事で紹介してゆくが、あくまでも標準と思われることを解説するので、実際に釣りに行く際には船宿で再確認してほしい。

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