■第9ハウス
このハウスで起こる可能性のある顕著な変化は哲学的判断の根本(簡単に言えば、事の善し悪しを判断する根本)
●木星
上記項目の変化、もしくはその兆しによって、これまでとは違った物の見方が可能になる。単なるYES OR NO ではなく、その中間の決断の必要性が身にしみて理解出来るようになり、人生上の視野は大幅に広がり、今まで理解しづらかった物事・人に関しての許容範囲も大きくなる。
未来へのポイント
今後の人生において、必要とされる人間としての器をより大きくするための精神的変化や日常的出来事・出会いなどが多く見受けられる。これらはすべて前向きに受け入れたい。同時にこれらの出来事に触発されて、専門的な知識を高める気持ちが出てくることも少なくない。これを機に、これまであまり興味がなかった分野の専門知識であったとしても研究をスタートすれば、今後の人生のプラスになる。
●土星
上記項目の変化、もしくはその兆しによって、物事の判断基準を見直さなければならないような事態が起こる・もしくは精神的必要性が高まる。特に精神的にはこの時期を前後にこれまでの精神的キャパシティーでは内面的にも対外的にも対応しきれなくなり、自分自身の精神的帰結を根本的に見直すことが要求される。
未来へのポイント
これら一連の変化をストレスとして抱え込んでしまわないように、自分自身の心の素直な声に耳を傾ける努力を怠らないように気をつければ、この時期の一見、試練であるかのような出来事は実は自分自身の内面的な解決力の足りなさから来るものだと理解出来るようになる。後は、それをじっくりと改良していけば問題は解決へと向かう。同時に自分自身の包容力が増していくことを実感出来るはず。
■第10ハウス
このハウスで起こる可能性のある顕著な変化はステータス・ステータスのフィールドの変化もしくはこれらに対する自己意識の変化
●木星
上記項目の変化、もしくはその兆しによって、社会的知名度が向上する・もしくはそのきっかけを掴む。場合によっては今までとは異なる社会的フィールドにおいて新しい能力を試されることもある。また、ステータスそのものに関する自己意識の変化が始まることもあり、概ねその変化はそれを手に入れやすくするための意識変化と考えて良い。
未来へのポイント
本人が望んでいた変化と完全に一致するとは限らないが、社会的なフィールドにおいて、個人の能力を発揮しようとする場合は大なり小なり、このように個人的欲求は不完全にしか満たされない場合が多いものである。他人から見た場合、限りなく完全に近い変化の一致と見られる事もあるが、本人にしてみれば、人知れず何らかの妥協をその前進のために強いられている事が少なくない。
人生はステータスだけが重要であるわけではない。
が、その向上から得る恩恵は経済力のUP・知名度のUPなど、ある種、魅力的なものであることも少なくないだろう。特に本人が成功を目論みこれまで歩んできたフィールドに近いものであれば、他者的にはつべこべその問題の是非を問うべきではないと断言して差し支えないだろう。
要は本人が望むべき変化に限りなく近いと、自分自身で50%以上精神的に納得出来そうであるならこの変化の波には、乗っておく方が無難である。
もちろん、それによって本人のすべての欲求が満たされるという保証はどこにもない、同時にこの波を見過ごしたからと言って、静かな幸福が約束されるという保証もない。
もし、行動を起こす勇気が持てるのならば、前向きな対応を考えるべきである。
●土星
上記項目の変化、もしくはその兆しによってステータスそのものが真価を問われるような事態が起こる、もしくは、本人自身の内面においてその真価に関する揺らぎが生じやすい。
未来へのポイント
もし、ここで本人の持つステータスが偽りの物であるのならば、遅かれ早かれこの時期を契機にそのステータスは崩壊の道をたどることになるだろう。逆に言えば、それが本物であるならばこの時期の試練にさらされたとしてもそれを乗り越える手だては必ず見つかるはずである。そして、諦めずこの人生のハードルを乗り越えた先に、ステータスはさらなる輝きに満ちた物に進化するだろう。
内面的にはステータスの意義そのものに対して、懐疑的になりやすい時期でもある。その懐疑心の本質が消極的な諦めを含む物であれば、可能な限り迷いは払拭していきたい。但し、潔い諦観を根底とするならば、心の声に正面から向き合った答えを見いだすべきである。