プリペイド型とポストペイ型のちがい
電子マネーには、プリペイド型(前払い方式)とポストペイ型(後払い方式)があります。プリペイド型とは、あらかじめ入金して使う種類で、Edy、スイカ、パスモ、ナナコ、ワオンなどがあります。駅やコンビニに設置された入金機を使って現金で入金するわけですが、Edy5万円、スイカ、パスモ、ワオン2万円、ナナコ2万9999円の限度額が設定されており、その範囲で繰り返し利用できます(クレジットカードから入金できるものも増えています)。また、こちらは審査がなく、希望すれば誰でも持つことができるので、その手軽さが受けて急速に普及しています。
人気が高いのはEdy、スイカのプリペイド型電子マネー
2009年9月25日の日経MJによれば、発行枚数トップのEdyは5140万枚、二位のスイカは2710万枚、加盟店数では、やはりトップのEdyが15万3000店、二位のスイカは6万9700店となっています。また、月間決済件数も大幅に伸びており、第一位のナナコは3600件で、二位のスイカは2887万件でした。
クレジットカードの仕組みとよく似ているポストペイ型電子マネー
ポストペイ型は、利用した後一カ月後に支払う方式で、クレジットカードとよく似ています。iD、QUICPay、VISATochなどがあります。クレジットカード会社が運営していたり、加盟店開拓に協力しているのが特色で、クレジットカード同様の審査があったり、クレジットカードにすでに入会しているのが条件になっています。タクシーや自動販売機ではとくに便利に利用することができます。
躍進著しいインターネット内でやりとりする電子マネー
以上は、ICチップに入金(チャージ)して使うICカード型の電子マネーですが、この他にも、インターネット内でやりとりされるサーバー型電子マネーという種類もあります。サーバー型は、電子マネーをICチップの中ではなく、業者が用意するサーバーに入れて管理・保護するもので、たとえ、その業者がカードを発行していてもそこにはIDが記載されているだけで電子マネーは入っていません。ウエブマネーやビットキャッシュなどがそれに当たります。