野角孝一 |
青木惠 |
ガイド:日展には岩田壮平もいますね。彼は特選を受賞したり実績十分なのですが、1978年生まれですから、まだ今回の若手枠に入ります。他にはどうでしょう。
坂本藍子 |
ガイド:日展の日本画部は他ジャンルに比較して若い人の出品が多いのですが、絞るとなるとけっこう難しいですね。私も今年は出品していないのですが、金沢美大博士後期課程に在学中の鈴木良平に期待したいですね。彼は今年銀座で開催されていた金沢美大OBの大展覧会の企画のなかで、柴田悦子画廊で四人展をやっていたのですが、作品も人物も聡明な印象を受けました。
岡崎:私は飛行機をモチーフにしていた清水智和の作品が印象に残りました。構図や色彩がとてもよかったですね。
ガイド:彼は1971年生まれなので今回は対象外です。
岡崎:ええっ!あんなに若いのに対象外なのっ。(笑)
ガイド:そうです。超新星が対象ですから。
立島:あまりむやみにもてはやすのは良くないと思うけど、真摯に取り組んでいる若い作家はなるべく積極的に取り上げるようにしましょう!
ガイド:では院展にいきますか。
右:立島惠氏(佐藤美術館主任学芸員):佐藤美術館を運営する財団法人佐藤国際文化育英財団では、毎年全国の美大から推薦を受けた学生の中から選抜し奨学金を出して制作活動を助成している。過去の奨学生からは松井冬子、奥村美佳ら多くの日本画家が出ている。 左:岡崎こゆ氏(アートスペース羅針盤オーナー):アートスペース羅針盤では、学生を含めた若手作家の企画展・グループ展を多く開催、コレクターや研究者の観覧も多く、若手作家の登竜門的発表の場となっている。過去には三瀬夏之介、千々岩修ら多くの有望日本画家が個展をしている。 |